ゲーム機としてのPC: コンソールにほぼ比肩し、スマホ等その他を大差で圧倒 | みらいマニアックス !

ゲーム機としてのPC: コンソールにほぼ比肩し、スマホ等その他を大差で圧倒

ESA(The Entertainment Software Association)は、USの家庭においてどのようなプラットホームがゲームに用いられているかについての調査結果を発表した。ここでの分類はコンソール、PC、スマートフォン、携帯ゲーム機、ワイヤレスデバイスだ。

調査結果から、いくつかの非常に驚くべき結果が明らかになっている。
コンソールが68%と最大のシェアを得た一方で、PCは63%を獲得してコンソールに迫る2位となった。スマートフォンは43%で、コンソール・PCに非常に大きな差をつけられており、携帯ゲーム機は「わずか」37%となっている。

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PCはコンソールには僅かに及ばなかったものの、他のプラットホームには大差をつけて上回った。その点で極めて印象的な調査結果だ。

結局、Steamのサマー・セールのスタート時に、Steamの強力なサーバがクラッシュしてしまったことことを考えると、今回の調査の結果はさほど驚くべきことではない。
ゲーム機としてのPCは健在であり、おそらくはこれからも長い間繁栄していくことだろう。


NS: Dualshockerst  PC Gaming Is So Dead That 63% Of American Gamers Game on PC, Beating Smartphones and Handhelds


みらい的コメント:


金額ベースでのPCの市場シェアはそこまで大きくはない。無料ゲーやブラウザゲーといったタイプのゲームが、ユーザベースの広がりに影響していることはほとんど確実だ。

とはいえ、多数のインディー系デベロッパがPCを本拠に活動していること、AAAタイトルでもPCとコンソールのマルチが普通になっていることからすると、ゲーム機としてのPCはカジュアルなゲーマしかいない不毛の地ではなく、むしろ多様で懐の深いプラットホームだと考えたほうが実情にあっているものと思う。

次世代コンソールがPCにキャッチアップすることで、良質なゲーマ層を分厚く抱えるコンソールと、多様性の豊かなPCがゲームの上で今後はクロスオーバしていくことになる。
それは例えば、南からの温暖な海流と北からの豊かな栄養を含んだ海流がぶつかる海域が良い漁場になることを連想させなくもない。

ゲームの世界にとって、きっと大きな可能性をもたらしてくれることだろう。