MS: 情報漏洩は2011年2月から。メール、通話情報、ストレージ等広範囲 | みらいマニアックス !

MS: 情報漏洩は2011年2月から。メール、通話情報、ストレージ等広範囲

米国家安全保障局(NSA)による通信傍受問題で英紙ガーディアン(電子版)は11日、通信を傍受しやすいよう米インターネット大手のマイクロソフトがNSAの傍受活動に協力していたと報じた。この問題ではすでにNSAが、マイクロソフトを含む米企業9社の電子メールなどを傍受していたことがわかっているが、具体例をあげ企業側の協力が報じられるのは初めて。

NSAによる個人情報収集活動を暴露しスパイ活動などの罪で米司法当局に訴追された中央情報局(CIA)元職員のエドワード・スノーデン容疑者(30)の資料で判明した。

同紙によるとマイクロソフトは▽新しいポータルサイトを導入する際、チャット(ネット上での会話)の情報が傍受できなくなるとのNSAの懸念に応え暗号化することを避けた▽今年になって米連邦捜査局(FBI)と協力し、同社が運営するインターネットのサーバーに大容量のデータを保存する場所を貸し出すオンラインストレージサービス「スカイドライブ」へのNSAのアクセスを容易にした--などとNSAの傍受活動に協力していたという。

NSAがこうして集めた情報はCIAやFBIと頻繁に共有され、NSAの文書ではこれを「チームスポーツ」と表現したという。

マイクロソフト以外の米企業がNSAに協力していたかどうかは不明。マイクロソフトは同紙に対し、「我々は法律を順守することに真剣だ。顧客情報の提供も法律に従って行っている」と違法性を否定している。

NS: 毎日.jp  NSA:米マイクロソフト、通信傍受に協力 英紙報道


The Guardianのレポートによれば、MSは、NSAがHotmailを含むOutlook.com通じたウェブでの会話やメールを傍受する際の、暗号化対策をバイパスできるようにした。

政府の秘密プログラムであるプリズムを通じ、諜報機関は動画と音声を含むSkype通話、さらにMSのSkyDriveのクラウドサービスに保存されたデータへのアクセスを許可されていたとのことだ。この情報はNSA、FBIとCIAの間で共有されており、あるNSAの文書には『チームスポーツ』活動と記述されていたとのことだ。

プリズムへのスカイプの『統合』は2010年11月に始まったと言われているが、監視は2011年2月以降に開始された。レポートの主張では、監視はまず音声のみが可能となっていたが、動画にアクセスする機能が2012年7月に追加されている。

NS: CVG  Report: Microsoft gave Skype calls and email access to NSA



みらい的コメント:


おそらくはITの歴史上最悪の情報漏洩として歴史に残るであろうプリズム事件は、未だに収束する気配が見えない。

USでのXbox Oneは、別名の一つとして「Spy Box」と呼ばれているが、この印象は今後ますます強まるだろうし、ネガティブな方向に働くことも避けられないだろう。

業務上のメールや通話が米政府に傍受されようがどうしようが大して気にはならなくとも、個人的な通信を政府が監視しているというのは気分が悪いし、そういったデバイスをわざわざ家に置こうとは思う人は少ないだろう。少なくとも、代替手段があるのであれば。

Xbox Oneは、つくづく不運だと思う。
歴史上、最もツキのないゲーム機なのではないだろうか。