Cerny氏: PS4では、GPGPU処理向けの機能に力を入れた | みらいマニアックス !

Cerny氏: PS4では、GPGPU処理向けの機能に力を入れた

PS4のリードアーキテクトMark Cerny氏は、数日前にバルセロナで開催された開発者のカンファレンスであるGamelab 2013に出席した。この会議でCerny氏は、PS4とその機能についての長い講演を行った。

その中でCerny氏は、PS4のGPUは伝統的なグラフィックスだけに限定されるものではなく、CPUで処理される複雑なプロセスを扱うことができると語った。

「PS4が長年にわたって成長し、ゲーム全体の発展を支えることができるハードであるため、PS4にリッチな機能を持たせるように、私たちは力を入れて取り組んできました。
「私たちが取り組んだのは、時間をかけて研究することに関心のあるチームであれば、GPUを従来のグラフィックス処理をよりもずっと多くの目的に使えるようにするための機能です。

私たちは主にGPUを強化し、細かく分けた計算の非同期処理を、PS4上で実用的に実行できるようにしました。だから非同期とは、直接にはグラフィックスに関連していないような様々なタスクをGPUに実行させることという意味です。

もしもこの機能の真のポテンシャルを使いこなすことができたなら、開発者はもっとリッチな世界を作り出すことができるだろうと、Cerny氏は考えている。

「物理シミュレーション、コリジョン判定、レイキャスティングによるオーディオ、復号化、そういったものです。これらの処理が細かく分けられているというのは、多数の小さな世界シミュレーションの処理がGPU上で同時に実行されているということです。これはゲームのグラフィックスのレンダリングと並行して実行されます。
「コンセプトはこうです。PS4のライフサイクルの後半に、開発者がこの技術を活用できるようになっていくことで、さらに豊かで、さらにインタラクティブな世界が実現されるでしょう。


NS: Gamingbolt  Mark Cerny Explains The PS4′s GPU – Can Perform Asynchronous Complex Processes