Xbox One: 市販の型ではメモリ性能が約30%程度改善する模様 | みらいマニアックス !

Xbox One: 市販の型ではメモリ性能が約30%程度改善する模様

開発に関わる高位の情報源がDigital Foundryに明かしたところによると、Xbox Oneプロセッサ内のeSRAMは、コンソールの初期生産時にMSが想定していたものよりもかなり多くのことが可能であり、最終的なハードウェアにおけるデータのスループットは8​​8%以上向上するとのことだ。

Xbox Oneにおいて帯域幅は貴重だ。これは遅いDDR3メモリがコンソールに採用されているためであり、PS4のGDDR5 8GBの統一メモリに対して不利な点だ。Xbox Oneプロセッサ内の『組み込みSRAM』の32MBは差を付けることを狙ったもので、これまでは理論上のピークスループットは102GB/秒を実現できると考えられていた。これは便利なものだが、PS4の176GB/秒というメモリ帯域にはまだかなりの格差があった。今、最終に近いシリコンが利用できるようになり、MSは帯域の上限についての数値を大幅に上方修正し、理論的には192GB/秒が可能だと開発者に伝えた。

ではMS内部の技術チームは、自社のハードウェアの能力をどうして過小評価していたのだろう?

MSからの説明を受けた情報源によると、元々の帯域はかなり基本的な計算から導出されていた。ブロックあたり128バイト×GPU速度800MHzという計算から、これまでの最大スループットは102.4GB/秒とされていたのだ。eSRAMからの読み取りと、eSRAMへの書き込みという操作が別々に行われるのであれば、この計算は現在でも正しいと思われる。だが最終製品に近いシリコンでは、MSの技術者は、ハードウェアの読み取りと書き込みが同時に可能であることを見出した。

追加の操作を行うためには、余計な処理サイクルが必要になるという明らかな『穴』がある。理論ピーク性能は単に一つの要素であって、現実的なシナリオでは、アルファ透明ブレンディング(FP16×4)において133GB/秒のスループットが達成されるだろうと考えられる。


NS: Eurogamer  Xbox One memory performance improved for production console