PS4: 低速の主メモリ+超高速eDRAMという別の計画も検討されていた | みらいマニアックス !

PS4: 低速の主メモリ+超高速eDRAMという別の計画も検討されていた

PS4は、GDDR5により176GB/秒の帯域幅を持った超高速のメモリ·アーキテクチャを備えている。Mark Cenry氏は、ソニーがこれとは別のアーキテクチャも考えていたことに言及している。

別のいわゆるメモリアーキテクチャは、PS4開発チームが最終的に採用したものよりも速度が遅い88GB/秒の帯域幅を持つGDDR5メモリと、千GB/秒以上の帯域幅をもつ少量のeDRAMを組み合わせたものだ。

これは素晴らしいもののように聞こえる。だがCenry氏は、このアーキテクチャではシンプルなコードを書くことがが困難であり、また開発者がこのアーキテクチャを最大限に活用するためには、(主メモリとeDRAMに)別の手法を考え出す必要があったと述べた。

Xbox Oneは少量のeSRAMを特徴としているが、これは低速のDDR3メモリを補うため、高速の帯域幅という(ソニーのもう一つの構想におけるeDRAMと)同じ機能を提供するものだ。

これがPS4開発チームが、このメモリアーキテクチャを選んだ主な理由だ。高速なバスと176GB/秒のユニファイド・メモリは、開発者にとっては実にコードが書きやすく、これこそがPS4でシンプルなアーキテクチャを提供しようというチームの哲学であった​​。256ビットバスの帯域幅176GB/sのGDDR5は、「相当に大きいのです」、とCenry氏は語った。

彼が明かしたところによると、3rdパーティはユニファイド・メモリ・アーキテクチャと強力なGPUとを要求していた。これはRSXという貧弱なGPUと、分割されたXDRメモリを備えていたいたPS3とは完全に対照的だ。ソニーはもともと4GBだけのGDDR5をPS4に載せる予定だったが、いくつかの3rdパーティ開発者は、それが非常にダメなアイディアであるとソニーを説得したのだそうだ。


NS: GameSpot  PS4: Sony Earlier Thought About Slow GDDR5 + eDRAM (1088GB/s)