Digital Foundry: 実際にさわってみたXbox One (1) | みらいマニアックス !

Digital Foundry: 実際にさわってみたXbox One (1)

MSの信頼性には問題がある。Xbox Oneはあと半年ほどでロンチされるというのに、E3のプレス・カンファレンスで発表されたのは、目に見えて貧弱な動作を示すソフトウェアと、実際にはPCベースの代理ハードウェアで動作しているゲームの束だった。

これらのコンピュータは『ターゲットハードウェア』または『デバッグ環境』のどちらかであると説明されているが、このハードを構築している技術は依然としてはっきりしていない。
E3で明らかにされた写真から、Nvidia GeForceと水冷式のCPUが使われていたことは分かっているが、これは実際に生産されるXbox Oneのものとは次元の違うチップなのだ。レポートによればクラッシュしたゲームはHPのデスクトップ機で実行されており、実行しうるゲームはWindowsのタスクマネージャから終了させることが可能だった。

そしてプレス・カンファレンスでの発表は、思わずうめいてしまうほどに「イン・エンジン」映像やCGトレイラーといったごまかしでいっぱいだった。


こう言えば十分だろう。少々悲観的になり、非常に懸念されるのは、私たちがE3で見たXbox Oneのゲームの大半は実際にはコンソールのハードウェア上で実行されていなかったことだ。(Xbox Oneについて書いているという)この記事のタイトルが少々不誠実だったのではないかと思うほどだ。

2005年のE3を思い出さずにはいられなかった。そこでは主要な出展タイトルはPowerPCを積んだMacintoshベースのXbox 360の開発機で動作していたからだ(そのうちのいくつかはブートするのにオーバークロックまでしていた)。

E3から出てくるとき、今後のロンチに向けて、MSは本来あるべき状態にまで準備ができていないのだという印象を持たないことは難しかった。タイトルの全てを実機で動作させてみせたソニーと比べると、特にそうなる。MSのロンチ・ラインナップはかなり強力だと私たちは考えているので、チラツキ、ティアリング、低パフォーマンス、そういったことよりも残念なことだった。

いくつかのゲームはXbox One実機で動作していたはっきりと何の疑いもなしにだ。1stパーティのソフトウェアが、新しいコンソールで動作するショウケースになりがちだということには、何も驚くことではない。Turn 10のForza Motorsport 5は、実機で動作するのを見た中で最も目立ったタイトルだった。


(以下各タイトルは寸評のみ抜粋)

Forza Motorsport 5
ほとんど完璧な1080p60で動作する。間違いなく、Forza Motorsport 5は今年のE3のXbox Oneにおける、ゲームプレイと技術のハイライトだった。

Ryse: Son of Rome
CrytekのRyseには多少の見込みがある。だが、いくつかの点で印象的な点があるとはいえ、プレイした5分のデモは私たちをあっと言わせるほどのものではなかった。

Crimson Dragon
ゲームプレイとビジュアルにみられる想像力は大好きだ。だがCrimson Dragonは間違いなくXbox 360のタイトルを次世代ハードウェアのために再利用したと感じさせる。ターゲット・フレームレートが30fpsであることには多少がっかりした。

Killer Instinct
Killer Instinctは新たな技術のベンチマークを打ち立てるものではない。だが1080p60のゲームプレイはサクサクで、ヌルヌルで愉快だ。ディスプレイにはいくつか実に素晴らしいエフェクトがある。

Dead Rising 3
前作の愉快さと茶目っ気のほとんどが失われており、Dead Rising 3はむしろ暗く陰鬱な感じだ。現在のパフォーマンスは非常に残念なレベル。

Project Spark
Geometry WarsがProject Sparkエンジンで再構築されているのを見て愕然とした。私たちはそれがオリジナルだと本当に信じたほどだった。

Battlefield 4
MSの新コンソールにおけるBattlefield 4のターゲットは1080p60だ。だがXbox Oneが見る限りどこにもなかったのは、控えめに言っても残念だった。

FIFA 14
選手のモデルのディテールやテクスチャは、現世代の少々平板な外観よりも明らかに改善されている。大きな進歩だ。


NS: Eurogamer  Digital Foundry: Hands-on with Xbox One