Castlevania開発者:Vitaも検討したが、3DSはよりエキサイティングだった | みらいマニアックス !

Castlevania開発者:Vitaも検討したが、3DSはよりエキサイティングだった

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Q:(CVG)3DS版がアップしたら、HD版を検討するか。
A:(Dave Cox氏, Castlevania: Lords Of Shadow - Mirror Of Fate Producer)

「もちろんYesです。検討したいですね。できるだけ多くの人々がプレイできるようにしたいですね。ですが今は任天堂と独占契約を結んでいるし、任天堂ははこの製品についてとてもサポートしてくれていますから。

「私たちが3DSを選んだ理由ですが、話を最初に戻しますと、私たちはプラットホームとしてVitaについても考えたのです。チームがVita(で動作するプロトタイプ)を見せながら「見てください。これがゲームです。凄いでしょう」と言ったことを覚えています。

私は「OK、こいつは本当にクールじゃないか」と思いました。

次にチームは言いました「次にこれが3DS版です。ですが私たちはこれができます。世界にカメラを置くことができ、プレイヤーの見方でプレイすることができます。2Dのゲームのように見えますが、実際には正真正銘の3Dなのです。」

それで私はゲームのディレクターのJose Luisと座って話しました。
「Jose、僕らには1つしかできない。僕らのリソースには限りがあるんだ。君はどっちがやりたいんだ?」
彼は言いました。「Dave、正直に言えば3DSがいい。僕らにとってよりエキサイティングだし、多くの可能性がある。」

だからプロデューサーとして私は言いました「OK、僕らの人生のうちの二年間をこのゲームの開発に使うとしよう。チームの皆が本当にやりたいことをやろうじゃないか。」


NS: CVG  Castlevania's Dave Cox: 'We considered PS Vita... for us this is more exciting'


みらい的コメント:

こんな感じのハード選択の話をしてるのね、という感じで面白い。
(営業関連の話は当然オミットされている。この辺の営業話はとても興味深いのだが、当然ながらめったにメディアには出てこない。残念)

これは約二年前ということなので、ちょうど3DSの発売の前後のお話しになる。

当時の3DSは、未来を約束されたピカピカのブランニュー・ハードだった。
DSに倣った手堅いスペック・デザインで、新鮮な3D立体視を備えたキャッチーなマシンだ。

「エキサイティングだし、多くの可能性がある」と当時のチームが考えたのも頷ける。

またPlayStation Meeting 2011でVitaが発表されたのもこの頃。
携帯機としては破格のスペック、極めてクールなデザイン、新しいビジネスモデルを併せ持ち世界中のゲーマーを興奮させた。

Vitaの発売は年末なので、開発機が出回った頃か。
初期のタイトルを獲得するため、吉田氏率いるWWSの営業部隊がデベロッパ回りを本格的に開始したのもだいたいこの時期だと思われる。このチームとも接触していたことだろう。

二年後の今から振り返ると、どちらのハードにも本当にいろいろなことがあった。このチームはその歴史を間近に見つつ、Mirror Of Fateを開発してきたわけだ。

そして二年後の今、第一陣となる3DS版がとうとう発売される。
ゲーム一本とともにある、そうした歴史を思うと、感慨深いものがある。