【期待】 実に美しいHD版ゼルダ。そしてWii U版のリマスタータイトルについて
とりあえずは、これで充分なんじゃね?
(上の動画は、オリジナルのWii版をPC上で高解像度でエミュレーションしたもの)
Wii版タイトルのHDリマスターは短期間で開発でき、即効性がある。
以前にGoWのPSP版をPS3版としてリマスターした記事をご紹介した(「リマスターの技術:ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲&降誕の刻印 HDコレクション」)。そこで作業にあたったReady at Dawnは、エンジン(解像度とfps)の問題を除けば、テクスチャとかムービーの手直しが主な作業だったと語っている。
テクスチャがシンプルで、ムービーが少ない任天堂タイトルであれば、(また無理に60fps等をもとめなければ)開発期間はかなり短かくて済むことだろう。
作り易いだけでなく、リマスター版はまた、過去の名作をくり返しくり返しプレイするのを好む任天堂のユーザ層に良くマッチしていると思う。
安く・早く・旨い。
ソフト不足が喧伝されるWii Uにとって、Wii版タイトルのHDリマスターはまさに打ってつけの存在だ。
特にゼルダは、危機的な状況にある北米でもっとも影響力のある任天堂IPの一つだ。
だが「社長が訊く」のコメントから判断するに、Wii Uネイティブなゼルダが出るのは当分先。そうだとすれば、ゼルダSSのHDリマスターで当面のピンチを切り抜けるというのは、結構ありそうな展開ではないだろうか。
そう簡単にリマスターを出せない事情は、もちろんあるのだろう(※)。
とはいえ今のWii Uは、IPの出し惜しみが許されるような甘い状況にはない。Wii Uネイティブなゼルダが出来たときには、Wii U自体がなくなっているのかもしれないのだ。
というわけで、Wii UについてはWiiの大型タイトルのリマスターを期待したい。
おそらく今年の目玉の何本かは、実際、この手のタイトルなのではないかと個人的には予想している。