PSNハッキングの集団訴訟が概ね決着へ。訴えのほとんどが却下

連邦裁判所は、ソニーに対して行われていた、昨年のプレイステーションネットワーク（PSN）のハックとそれに続く顧客の個人情報の流出に関する集団訴訟について、複数の請求を却下した。

裁判所の告示によると、米地裁のAnthony Battaglia判事は、過失、損害賠償および不当利得を含む訴えを棄却した。判事はまたソニーに対して、カリフォルニア州の消費者保護法違反について無罪とした。これは「PSNプレミアムサービスに加入していた原告が一名もおらず、それゆえに無料でPSNサービスを利用していたため」とのこと。

判事は更に寄託料についての訴えも棄却した。「原告は原告の個人情報が、犯罪によるソニーのネットワークへの侵入の結果であることを公に認めている。原告はいかなる点でもソニーがデータ流出に関与していたとは申し立てていない」ためだ。

加えて、ソニーはそのプロテクトの品質を正しく説明していないとの訴えについては、Battaglia判事はソニーのユーザーはSony Privacy Policyにサインしていることを指摘し、このPrivacy Policyには「ソニーのセキュリティは完全ではないとの明瞭な説諭の言葉」が含まれており、従って「合理的な消費者であれば騙されるということはありえない」とした。

Battaglia判事はクラスに対して、差し止めによる救済と消費者保護法への違反についての請求を訂正するオプションを与えた。


NS： CVG
http://www.computerandvideogames.com/374226/playstation-network-hacking-lawsuit-largely-dismissed/


みらい的コメント

判事の快刀乱麻振りが、空前絶後のバッサリ感。
それにしてもPSN＋に入ってるヤツが一人も原告にいないとは、原告もやる気がマジで無さ杉である。

ゲーム業界的にはおそらく昨年最大の事件だったが、ようやく一応の決着を見たということで。