USの9月のセールス(NPD):縮小続く。3DS続伸、Vita復調、PS3まずまず(追記あり) | みらいマニアックス !

USの9月のセールス(NPD):縮小続く。3DS続伸、Vita復調、PS3まずまず(追記あり)

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恒例のNPDセールス。

以下、NeoGAF最新情報により更新。10月12日夜現在の情報。

Xbox 360: 27万台
PS3: 21.8~22.4万台
Wii: 5.7~6.3万台
Nintendo 3DS: 21.9~24.9万台
Nintendo DS: 10~15万台
PS Vita: 5~10万台

NS:NeoGAF
http://www.neogaf.com/forum/showthread.php?t=495326&page=10


以下、Joystiqからの補完

・DS, 3DS, PS3, Vita, Xboxは週販で8月から拡大。ホリデーシーズンに向けて勢いが付き始めている。
・Xboxは21か月連続でコンソールのベストセラーとなり、49%のシェアを占めた。
(http://www.joystiq.com/2012/10/11/npd-hardware-sales-up-borderlands-2-beats-1s-sales-by-234/)

以下、Gamesindustryからの補完

・3DSのソフトウェアは対前年比で89%の伸び。
・これはNew Super Mario Bros. 2の発売によるもの。この月に29.5万本を売り上げている。
(http://www.gamesindustry.biz/articles/2012-10-11-3ds-game-sales-up-89-percent-in-september)

以下、任天堂ソフトウェア販売に対するMichael Pachter氏のツィート

・任天堂のPRは3DSのソフトウェアの売り上げは9月に89%増加したと発表したが、DSと3DSのソフト販売合計では18%減少したことについては言及していない。これは良い傾向ではない。
(https://twitter.com/michaelpachter/status/256515412051759106)


みらい的コメント:

全体的には夏枯れモードからホリデーシーズンモードに移行しつつある。

3DSは前月からさらに4万~7万台の伸びを見せている。これはXL(LL)効果とニューマリ2効果が出ているため。この伸びに対する評価は分かれるところかもしれない。

以前に価格が大幅に引き下げられたDSは未だに粘っている。これについてPachter氏は「DSと3DSのソフト販売合計では18%減少」とコメント。任天堂の計画ではDSと3DSの合計でのソフト販売本数は対前年比で増加を見込んでいる。8月単月の数字であるとはいえ、最強のカードを切った結果としては確かに「良い傾向ではない」かもしれない。

Wiiはさすがに終了の色が濃くなってきたが、Wii Uの登場も近い以上はやむを得まい。とはいえこちらも対前年比では増加が見込まれている以上、これも不本意な結果だろう。実際、昨年の北米のQ2(7月~9月)でWiiは73万台売れている。今年の9月の実績5.7~6.3万台は、それに比べるとかなり少ない。

こうなるとWii Uへの期待が高まるが、このハードには深刻な供給不足が生じている模様であり、またディスカウントの小さい北米であっても逆ザヤが生じている(と本ブログは推定している)。従ってソフトウェアのセールスがどこまで伸びるかが極めて重要になるだろう。

PS3はまずまず。

Vitaはセールスがかなり復活している。これはおそらくは同梱版も発売されたMaddenのためではないか、とNeoGAFの住人達は推測している。一方でPSPは1万台を切っているものと思われ(8千台くらいと推測されている)、Wiiと同様、こちらも終了の色が濃い。販売を継続するのであれば、E1000投入&値下げが必要かもしれない。


追記(10/13):

北米全体の動向について記事が出てきたので追記。(以下gamasutraより)


2012年を通じて拡大を続けるデジタル市場の影響や、新しいリリースの明らかな不足により、米国の小売ゲーム市場は縮小を続けている。9月の新タイトルは、小売におけるゲーム日照りを緩和したが、ホリデーシーズンに一歩近づいてはいるものの市場は依然として減少している。

Madden NFL 13、Borderlands 2、FIFA Soccer 13等の主要タイトルはは、9月の発売後に好調に推移したが、昨年と比較すると、小売業界はそこに追いつこうと苦しんでいる。小売全体(ハードウェアを含む)の売上高は8.483億ドルとなり、2011年9月に比べて24%減したとをNPDはリポートしている。

なお中古販売、レンタル、デジタル販売の要素を加味すると、消費者のゲームへの総支出は16億ドルをわずかに下回る程度であったと、NPDは推定している。
(http://www.gamasutra.com/view/news/179268/US_retail_sales_continue_to_decline_as_new_releases_roll_in.php#.UHi8ssWpvgE)

全体の半分は既に中古販売、レンタル、デジタル販売といったパッケージ市場の外にあり、そしてそれらは継続して拡大中ということになる。

「新しいリリースの明らかな不足」というコメントは、SCE吉田氏他、多くの関係者が証言しているところで、ソーシャル・モバイルへのシフトが影響しているものと考えられる。上の統計の16億ドルにソーシャル・モバイルが含まれるかどうか記載されてはいないが、これらが含まれていないとすれば、小売市場の縮小は更に顕著になるだろう。

全体の縮小が明らかになったため、タイトルを元の「USの9月のセールス(NPD):全体的に拡大。3DSは続伸、Vita復活、PS3まずまず」から変更した。