2011年、ソーシャルがとうとうコンシューマを追い抜いてしまった模様 | みらいマニアックス !

2011年、ソーシャルがとうとうコンシューマを追い抜いてしまった模様

日本オンラインゲーム協会発表

2011年のオンラインゲーム市場1,405億円、ソーシャルゲーム市場2,794億円となり広義のオンラインゲーム市場規模は約4,200億円になりました。
(http://www.japanonlinegame.org/pdf/20120723JOGA.pdf)


これとは別のエンターブレインの調査では2011年の国内市場はこうなっている

ゲームコンテンツ市場全体=7,604億円
従来の家庭用、PCゲーム(パッケージ)ソフト市場に、新セグメントの市場規模を合算したもの。新セグメントとはクラウドゲーム、タブレット端末向けゲーム、家庭用オンライン、携帯ゲームアプリ、PCフルゲームダウンロード、PCソーシャル、MMOG、カジュアルゲーム
(http://www.famitsu.com/news/201205/23015068.html)

コンシューマ全体=4,425.2億円
・ハード:1,702億4,000万円(前年比99.7%)
ソフト:2,722億8,000万円(前年比90.2%)
(http://www.famitsu.com/news/201203/29012338.html)

オンラインゲームコンテンツ=3,946億円
・ソーシャルゲーム=2,117億円
・その他オンラインゲーム=1,829億円
(http://www.famitsu.com/news/201205/23015068.html)

その他
・PC/タブレット等ゲーム(パッケージ)等=935.2億円

コンシューマ等は速報値。その他についてはこちらで推計(7,604億円-2,722.8億-3,946億)。


日本オンラインゲーム協会とエンターブレインの調査には差があるが、ソーシャルは日本オンラインゲーム協会、コンシューマはエンターブレインがそれぞれ正しいと考えるた場合、2011年には既にソーシャル(2,794億円)がコンシューマ・ソフト(2,723億円)を、ごくごく僅差ではあるものの、既に追い抜いていたことになる。

これは単に昨年の出来事ではない。コンシューマはここ数年、毎年5~10%程度で縮小しており、一方ソーシャルは逆にこの1年だけで3倍近くに成長しているからだ。

この趨勢が今年も継続するかどうかは分からない。

今年の後半に予定されているWii Uの発売はコンシューマ側には大きなプラスだ。逆にガチャ課金規制はソーシャル側には大きなマイナスだし、さらに北米ではSNSとしてのfacebookの成長に翳りが見え、新しいタイプのソーシャルゲームが作られ始める等の変化が生じている。

だがソーシャル成長の趨勢を完全に逆転させるほどのインパクトがあるかどうかは疑問であって、さらに差は広がると考えるほうが自然ではないか。

2011年は、分水嶺だったと後年思いだされる年だったのかもしれない。