Activisionの売却交渉が不調。Vivendiは持ち株を市中に放出か?(更新あり)
Jean-Rene Fourtou氏(Chairman, Vivendi SA)は昨日、Sun Valley, IdahoのAllen & Coのメディアカンファレンスで、アメリカ最大のパブリッシャActivisionの株式の61%を売却する可能性があると延べた。
買い手とみなされているMS、Take-Two Interactive Software Inc.、Walt Disney Co.は、これらの各社の内情を知る筋によれば、この件には乗り気でないとのことだ。
Michael Pachter氏はこの件についてのインタビューで、業界がオンラインへと動いていく中では、パッケージに集中するActivisionは障害になる可能性がある、と述べた。
「これは美人コンテンストです。デートを逃せば行かず後家になるのじゃないでしょうか。
Pachter氏はさらに、VivendiがActivisionをノンコア資産だと思うのと同じように、他のメディア会社も考えるだろうと述べた。
(以下、売却先各社との交渉状況。ソースはbloombergがパイプをもつ各社内部の関係者)
MS:MSへのアプローチはあったが、MSはこの件を積極的に考えていない。もしもMSがActivisionを買った場合、競合するプラットホームに向けたCall of Dutyシリーズの売上の低下につながると考えざるを得ないことも大きい。
Disney:Disneyは、Activisionの買収には動きそうにない。Robert Iger氏(Disney CEO)は記者の質問を「 Sun Valleyでは様々な人と話をしている」と一蹴。
Take-Two:Take-Twoはこの件に感心を示していない。
Tencent(中):アプローチはあった。但し買収に必要なキャッシュを用意できなかった。
Nexon(日):同上
関係筋の観測では、もし売却先が見つからなかった場合、VivendiはActivisionの株式をマーケットで売却することを検討するだろうとのこと。またVivendiは8月30日に上半期の決算についてのアナウンスを行うが、その際にActivisionに関しての戦略について明らかにするだろうとのことだ。
NS: Bloomberg
http://www.bloomberg.com/news/2012-07-13/vivendi-s-search-for-activision-suitors-off-to-slow-start.html
【アップデート】(7月19日)
Vivendi SAは、Activision売却について、新たにBarclaysとGoldman Sachsがディールに加わった模様。 Wall Street Journalによれば、Activision自身が株を買い戻すこともオプションとして検討されているとのこと。
(http://www.vg247.com/2012/07/18/report-vivendi-working-with-goldman-sachs-and-barclays-on-selling-activision-shares/)
【アップデート】(7月20日)
Reutersによると、VivendiはActivisionの売却を、市中への売却は困難としてあきらめ、かわりにブラジルの通信キャリア、Global Village Telecomを売却することについての検討に入った模様。
(http://www.reuters.com/article/2012/07/19/us-vivendi-gvt-idUSBRE86I10620120719)
NS: CVG
http://www.computerandvideogames.com/358713/banks-summoned-to-broker-8bn-activision-blizzard-sale/