岩田氏:スマートフォンが状況を変えてしまった。だが生き残るチャンスはある | みらいマニアックス !

岩田氏:スマートフォンが状況を変えてしまった。だが生き残るチャンスはある

The Independentのインタビューに答えて、岩田氏がコメント:


岩田氏は、任天堂3DSが当初振るわなかったことを、このハード向けのタイトルを適切なタイミングで供給できなかったという同社自身の問題に帰したが、これに付け加えて言った。

「スマートフォンとタブレットはわたしたちが活動する環境を明らかに変えてしまいました。そのためわたしたちはもはや、スマートフォンで簡単に提供されるようなゲーム体験を提供することはできません。ですからわたしたちは差別化する必要がありますし、何か独占的なものを提供していく必要があるのです。

「わたしたちが他のデバイスではまねできないような独占的なエンターテインメントを提供できれば、生き残るチャンスはあると、わたしは思います。


NS: VG247
http://www.vg247.com/2012/07/12/iwata-smartphones-and-tablets-have-changed-the-environment-that-we-operate-in/


みらい的コメント

知る限りにおいて、任天堂が自社のポジションについてこれほど率直なコメントをしたのは、たぶんはじめてだ。相当驚いた。


【追記】この記事の元になったThe Independentの記事を確認した。

上のVG247のまとめは概ね正しいが、一部抜粋であるため、抽出された文の意が強調され過ぎている嫌いがある。その節の全文はこのようなものとなるだろう。

Q:これまで任天堂とソニーが支配していた市場だが、新たな競合Appleがシェアを奪ったと思うか
A:それが最重要な問題だとは思わない。外に出て我々のハードを買おうと消費者を動機づけるよう、ソフトをタイムリーにリリースできかなかったことがより重要だ。だがスマートフォンとタブレットはわたしたちが活動する環境を明らかに変えてしまった。そのためわたしたちはもはや、スマートフォンで簡単に提供されるようなゲーム体験を提供することはできない。だからわたしたちは差別化する必要があるし、何か独占的なものを提供していく必要がある。
我々はこれを過去にも経験した。PCが安くなったときもコンソールは不要といわれたものだ。その後、どうなっただろうか?以前に言ったような条件でも、他のデバイスではまねできないような独占的なエンターテインメントを提供できれば、生き残るチャンスはあると、私は思う。


Independentの記事は長いが、大変興味深い内容を含んでいるため、別エントリで紹介することにする。詳しくはそちらを参照していただきたい。