任天堂のレーティング引き下げ。Wii U関連のリークが一因に | みらいマニアックス !

任天堂のレーティング引き下げ。Wii U関連のリークが一因に

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David Gibson氏(マッコーリー証券)は、同社の構造的な問題がますます悪化していることを理由として、任天堂を「アンダーパフォーム」に格下げした。

Gibson氏は任天堂の目標株価を1万円とし、「もしも任天堂がiOS/Androidにタイトルに進出するのであれば、株価は2万円を超えると予想しているが、それはあり得ない」と述べた。結論として、Gibson氏は「WiiUの競争力が低下している」ため、E3までは任天堂の株式を避けるように奨めている。


「WiiUの競争力が悪化している」点について、Gibson氏は、任天堂とWii Uの抱える問題点を三つ指摘している。

1.コアユーザをひきつけるだけの性能がない
開発者によるとWii UのGPUはXbox360/PS3に劣っている。つまりWii Uはタブレット・コントローラ以外にコアユーザーを引き付ける点がない。当初のサードパーティ製のタイトルは、Xbox360/PS3タイトルから移植作品のみである可能性が高い。
Wiiには当初深刻な生産上の制約があったことから、Wii Sportsやマリオをバンドルすれば、ロンチでの売上はWiiのロンチを超える可能性はあるとはいえ、Wii Uにはサプライズ要素が少ない。

2.Apple/iPadに対する競争力がない
iPadが備えるRetinaディスプレイからは、Appleが4スクリーン・インフ​​ラストラクチャをどのように発展させていこうとしているかを見て取れる。一方でWii Uはネットワークへの接続性に劣り、時代遅れだ
iPadのGPU処理能力は、コアゲーマーがWii Uへの購入意欲を失うほど据え置き機に近いものになっている。またAppleはラインアップにコントローラを追加し、iPadをコアユーザーにとってより魅力的なものにするかもしれない。
MocoSpaceの調査によれば、ゲーマーの96%は自宅で、より良いハードウェア環境のもとでゲームをプレイすることを好む。iOSは4つのスクリーンを通じて1つのゲーム体験を提供できるものと考えられるが、任天堂にはそれは不可能だ。

3.次世代機の発売が直後に控えている
2013年後半だとされるXbox Durango、PS4 (Orbis)のロンチまでに、Wii Uがインストールベースを獲得できる期間は一年間しかない。これでは任天堂が初めて真剣に追い求めているコアゲーマーは、Wii Uには全く関心を示さないだろう。
ActivisionはWii Uをサポートする計画はない模様だが、これは最大のセールスタイトルCall of Dutyが発売されないということを意味している。コナミもまた、サポートは最小限とする計画だ。


なお最後の点についてGamesIndustryがActivisionに確認したところ、同社からの公式の回答は、Wii Uのサポートに関する発表は行っていないというものだった。


NS: Gamesindustry
http://www.gamesindustry.biz/articles/2012-04-05-wii-u-competitive-position-has-deteriorated