Wii Uとそっくりのコントローラを、ソニーが特許申請していたことが明らかに
ソニーが2010年、興味深い特許を申請していたことが明らかになった。
来年にも登場する任天堂のゲーム機:Wii Uと似た特許だ。この特許は「位置ベースでの3Dゲームコントローラ、リモートハンドヘルド」と題されており、ゲーム機の入力デバイスとして利用できるディスプレイを備えたコントローラ若しくはモバイルデバイスに、ソニーが強い興味を持っていることを示している
この特許のコンセプトは昨年のE3で発表されたWii Uに大変似ている。このデバイスはコントローラとして使用できるだけでなく、画面上にオブジェクトを表示し、TVに表示されているオブジェクトを操作することができる。
ソニーと任天堂が共にこのような形のコントローラを検討していた事実は、次世代ゲーム機がタッチスクリーンの付いたタブレットを積極的に受け入れることを示唆しているのかもしれない。
NS:Gamesbeat
http://venturebeat.com/2012/02/02/sony-patent-application-shows-control-method-that-resembles-wii-u/?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+Venturebeat+%28VentureBeat%29
みらい的コメント
これとは別件で、昨年9月にも同様の特許申請があったことが分かっている。
申請先はEUで、特許申請番号は09252928.8。
こちらはメディアビューアーとしての利用についての特許だ。内容は詳細かつ退屈な長文なのでここでは引用はしない。関心のある向きは直接文書を参照していただきたい。
(http://www.freepatentsonline.com/EP2359915A1.pdf)
イメージとしてはこんな感じ。
Wiiの最大のウリだったモーションコントローラは、基本的な特許をソニーに押さえられてしまった結果、無理のある実装形態を取らざるを得なかった。このためWiiのモーションコントローラは充分な精度を出すことができず、このコントローラを使ったゲームのリアリティや奥深さを減じることになった。
このことはWiiの早すぎる死の一因となった可能性もある。任天堂にとって実に痛恨の失点であったことだろう。
来年登場するWii Uでも、また同じことが繰り返されるのだろうか?