北米でXbox好調。値下げのPS3を僅差でかわし、1位をキープ (確報追記あり) | みらいマニアックス !

北米でXbox好調。値下げのPS3を僅差でかわし、1位をキープ (確報追記あり)

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XboxはKinect効果もあってあいかわらずの好調を維持しており、2011年の大部分を通じ、北米市場でPS3の売上を上回っている。近日中にリリースされる8月のNPDで、Xboxは、8月中旬の$50の値下げにもかかわらず、PS3を押さえて1位となる見通しだ。

Wedbush Securitiesの予測によると、PS3の8月の売上は6%上昇して24万台となり、1位Xboxの27.5万台(こちらは前年同月比では23%減少)には依然として及ばない状況だ。任天堂ハードは、Wiiは28%減少して17.5万台、3DSは13.5万台、DSは31%減少して23.5万台となっている。

ソフトウェア販売では、8月の状況は前月に引続き非常に厳しいもので、総額は2.84億ドルとなり、昨年の4.04億ドルから30%の減少となった。

Michael Pachter氏(Wedbush Securities)はこれについて、以下のようにコメントしている。

「全体での減少は14%と比較的マイルドですが、Maddenのリリースが遅れることによるソフトウエア販売の減少が発生するものと見込んでいます(NFLによるロックアウトが解けるタイミングから決まっている通常のリリースタイミングから、約3週間遅れて8月30日の発売となったことを指している)。
「"Maddenは昨年1.15億ドルを売り上げました。この遅れがなければ、8月の全体での減少はわずかなものだったでしょう。


NS:IndustryGamers
http://www.industrygamers.com/news/xbox-360-to-outsell-ps3-in-august-despite-price-cut-says-analyst/


追記

NPDの確報がでたので追記。
NPDは現在数字を公表していないため、各サイトからの情報を集計。

・ソフトウェアは前年同月比で34%減の2.65億ドル
・アクセサリは1%減の1.35億ドル
・ハードウェアは、前年同月比で12%下がり2.49億ドル
・DS・3DSを含むハード全体のセールスは、昨月7月からやや上昇した
・3DSとPS3ははっきりと好調(seeing significant activity)だった

・任天堂のリポートでは、3DSは23.5万台、Wiiは19万台、DSが16.5万台
・Xboxの販売台数は30.8万台(Pachter氏予測の+10%程度)
・ソニーは、8月の後半2週間は、在庫不足にもかかわらず非常によいセールスだった、とコメント


NS:Gamasutra
http://www.gamasutra.com/view/news/37124/NPDs_Madden_Delay_Spurs_Steep_23_Percent_August_Decline.php
NS:Industrygamers
http://www.industrygamers.com/news/npd-deus-ex-tops-charts-but-august-sees-game-industry-down-23/
NS:Industrygamers
http://www.industrygamers.com/news/ps3-sees-very-strong-sales-positioned-for-amazing-holiday/
NS:wiinintendo.net
http://www.wiinintendo.net/2011/09/08/nintendo-3ds-sales-up-260-percent-following-price-reduction/
NS:vg247
http://www.vg247.com/2011/09/09/npd-us-sales-fall-23-percent-yoy-deus-ex-tops-charts/


みらい的コメント

クリスマスを控え、XboxとPS3の間で、既に熱いデッドヒートが加速中。
以前に欧州の状況をご紹介したが、北米もかなり熱くなっている。

今年の前半はXboxが絶好調で、PS3及びWiiを大きく引き離す状況が続いていたが、PS3の値下げによって状況が一気に流動化してきた。
コメント欄(太郎さん)にも指摘されている通り、XboxとPS3の価格差は依然として大きい(現在は50$差、それまでは$100差)。これを跳ね返してここまで迫っていることはPS3とブランドが依然強いことを示しているのだろう。

一方でXbox+Kinectに食われる立場のWiiは沈みがちだ。

また3DSも、週販でおおよそ3.5万台程度と苦戦中。
以前のエントリ(値下後の3DS、北米市場での推移予測)は9月の数字を15~18万台とかなり保守的に予想していた。しかし値下げ当月の売上が13.5万台とは、それをさらに下回る厳しい数字だ。
キラータイトルが出揃う年末までは、結局、低空飛行が続くのだろうか?


任天堂のリポートでは、8月の3DSは23.5万台。Eurogamerの予想、9月に15~18万台とは整合性がとれている。
値下が8月中旬だったことを考えると、値下げ後の週販は10万台程度になる。任天堂の目標には及ばないが、そこそこ妥当な印象を受ける。

思うに、industrygamersの元記事は、3DSとDSの数字を逆に書いているのではないだろうか?
そうするとかなりあっているしね。