PS3: ソニーがルート権限を奪回。PS3のハッキングは白紙に | みらいマニアックス !

PS3: ソニーがルート権限を奪回。PS3のハッキングは白紙に

FW 3.60のアップデートにより、防御不能と思われていたPS3のセキュリティーホールが塞がれた模様。
(http://www.casualcynic.com/ps3-firmware-3-60-unhackable/)


KakARoToKSとして知られるハッカー、Youness Alaouiの以下のtweetより。

"Wow, in 3.60, Sony removed all the loaders, no more isoldr/lv1ldr/lv2ldr/appldr.. but they added lv0.2! Seems they found a way to secure ps3"
"we already have the metldr key, the thing is that they don’t use metldr anymore, at all!"
"they can’t update or remove it (metldr), but very surprisingly, they just bypassed it, it’s there but unused.."


補足しつつ書くと、Alaouiのtweet内容は、概ね以下の内容だ。

・lv1ldr、lv2ldr等、既存の起動処理用のローダが削除された
・削除されたローダに代わり、lv0.2という新しいローダが使われている
・ローダをキックするmetldrは利用されていない
・metldrを利用せずにどのようにしてローダのキックが行われたかは全く不明


metldrが迂回されるため、これまで使われていたキーは利用できなくされた。同時にこれまで分析されてきたPS3のboot処理の構造が変更されたものと考えられ、これでPS3のハッキングは白紙に戻ったことになる。

さらに現在ソニーはこのようなハッキング行為に対して訴訟を辞さない強気の構えでおり、ハッカーも自分のハッキングの成果をうかつに公開できない。(ソニー相手に訴訟になった場合、高額な弁護士費用+賠償金という大きなリスクがある。公開は遊び半分ではできない)
新ファームのハッキングは、そう簡単には進まないのではないだろうか。

セキュリティーホールが昨年12月末に発見されて以来、海賊行為やOnline対戦上のチート行為等、様々な問題が生じていた。今回のアップデートによりそのような問題は一掃され、健全なプレイ環境が戻ってくることだろう。



PS3チームのグッドジョブを賞賛したい。