実際、研修に立ってみると、現状のスキルと研修内容と時間がマッチングしておらず、
受講下さった方々にご負担をおかけしてしまうことが稀にあります。
そんな場合、講師としては充分なお力になれず、残念な思いです。
これには様々事情があり、お客様のご予算やご予定などで、誰のせいでもないことも中にはあります。
プロですから、ご依頼通りに実施することが前提なのですが、
実際にやってみると、「違う」と気付くこともあります。
例えば、「知っている」けれど「できない」レベルの場合、
とにかくモデリング→ロールプレイ→フィードバックを繰り返す方法がよいかと思います。
レベルが事前に分かれば、構成が違います。
ある程度、新人教育を実施する場合は、
初回~フォローアップまでは研修会社一社でなさるとより効果的かと思います。
できれば、同じ講師が担当できれば望ましいですね…
なぜかというと、
マナーは形だけではないからです。
コミュニケーションスキルも、プレゼンテーションスキルもカウンセリングスキルも同様。
人の心を取り扱うため、
講師によって教え方や表現が多少異なります。
よって、他社の講師がお教えになった研修のフォローアップは、
前情報がない限り、前提や動機づけが違ったものになる場合があります。
「研修の乗り換え」とあえて申しますと、その場合、
事前に、レベルの現状把握をすることが重要ですね…
主催者側と、研修実施側と、実際の現場とが、同じものを見ないとスタートが揃いません。
これから研修をご検討の方、
研修会社から営業を受けているご担当者の皆様、
是非参考になさって下さいませ。
そして、ご予算的に可能であれば、事前に担当講師とのお打ち合わせをなさって下さい。
更に可能であれば、現状課題を抱えている現場を是非見学させてください。もしくは、現場アセスメント、
お客様アンケートなど、具体的な「課題抽出」を研修前に実施検討してみて下さい。
できない場合は、主催ご担当者様ご自身が、まず現状課題を正確に認識し、
営業担当にその内容を詳しくお伝えいただき、
受講対象者のレベルチェックをなさってみて下さい。
その内容も是非営業担当へお伝えいただき、講師へ伝わるようにご指示下さい。
研修営業のヒアリングが弱いと、講師に現状課題ポイントが伝わらないことが稀にあります。
そうなると、事前にヒアリングしていた様子と、実際に研修に伺ってみた様子とが違う、なんていうことも。
これは研修成功の秘訣の一つでもあります。
研修会社の選び方のご参考に。