どのタイプが出題されるかは企業によってまちまちですが、『使われやすい性格検査』というものは存在します。
私の受検した限りですが、(恐らく全ての企業が) A8, G9, T4 から2~3個採用していた記憶があります。
この3つは必ずおさえておきましょう。
Another 8(A8) -コンピテンシー検査-
"A8"は「コンピテンシー検査」とよばれ、学生の強みを抽出するテストです。
試験は前半と後半に分かれます。
制限時間は計30分です。
前半は「学生時代に一生懸命取り組んだこと」を26項目のうち3項目まで選びます。
後半は156問もあります。
前半で選んだ「学生時代に取り組んだこと」を思い出しながら、自分の行動/思考パターンを的確に表現できる選択肢を1つ選ぶ、というものです。
■ A8(後半) 設問文の例:
(1) 何かを頼まれたとき、頼んだ相手の人の状況・立場を考慮に入れて何をしてあげればよいか考えた
(2) 相手にもっと喜んでもらえるような独自の工夫やアイディアを考え出した
■ A8(後半)選択肢:次の5つから選択
1= 常にそうしてきた
2= 必要なときは必ずそうしてきた
3= 何度かしたことがある
4= 全くしていない
5= そのようなことをする機会がなかった
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"A8neo"はA8の短時間検査バージョンです。
問題数や制限時間がスリム化しただけで、A8と同じ質問が出題されます。
全98問、制限時間は15分です。
G9 -コーピング適性検査-
"G9"は「コーピング適性検査」とよばれ、「将来遭遇するストレスに対処できるか」を測定します。
全60問、制限時間は10分です。
前半はそれぞれの記述が自分にあてはまるかどうか選択します。
精神の安定性とライスケール(嘘つきレベル)を測るような35問。
■ G9(前半)設問文の例:
「見知らぬ場所に行くと落ち着かない」
「赤ちゃんを見るとつい微笑んでしまう」
「時々人の噂話をする」
■ G9(前半)選択肢
1= よくあてはまる
2= ややあてはまる
3= あまりあてはまらない
4= まったくあてはまらない
後半は最近自分に起こった嫌なことを思い浮かべ、そのときの思考や行動に関する記述が自分にあてはまるかどうか選択します。
ストレス耐性をみるような25問。
■ G9(後半)設問文の例:
「この状況は変えられないと思った」
「時の流れに任せた」
「その状況を客観的にみようとした」
■ G9(後半)選択肢
1= よくした
2= かなりした
3= 少しした
4= しなかった
"G9"は「将来遭遇するストレスに対処できるか」を測定します。
したがって学生のネガティブチェックとして用いられると予想されます。
回答にあたっては、精神の安定性やストレス耐性が高くなることを意識しつつ、ライスケールをみる設問にひっかからないよう慎重に慎重を重ねて。
T4 -エンゲージメント適性検査-
"T4"は「エンゲージメント適性検査」と呼ばれ、「仕事へのめり込む力」と「どのような仕事にのめり込むことができるか」を測定します。
全35問、制限時間は10分です。
■ T4 設問文の例
(A) 一つの仕事の完成度を高めていきたい
(B) 最低限の完成度を達成したうえで多くの仕事に携わりたい
(A) 多才な人と言われたい
(B) その分野で第一人者と言われたい
(A) 張り合いを感じる環境にいたい
(B) 安らぎを感じる環境にいたい
■ T4 選択肢の例
1= (A)によくあてはまる
2= どちらかといえば(A)
3= どちらともいえない
4= どちらかといえば(B)
5= (B)によくあてはまる
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いずれも、制限時間を過ぎても回答できますが、診断結果に影響を及ぼす可能性があるので素早く処理しましよう。
参考サイト
今回ご紹介した情報の基本はTG-WEBを提供するヒューマネージ社のページから。
ここでTG-WEBの適性検査の目的を再度確認しておきましょう。
→ 「適性アセスメント」のページへ