本日下着試着話

 

・・・そうね、今回に限り

皆様の脳内における当ブログの『Norizo』を

峰不二子ちゃんか

秋元カトリーヌ麗子ちゃんあたりの容姿で

ご想像なさることをお薦めします

 

私の自尊心のためではない

皆様の精神の平安のためございます

 

どうかよろしく

 

 

ちなみに昨日と今日の記事の写真の羊は

我が家の種牡羊(通称:おっさん)ではないの

 

さて英国某高級百貨店の下着売り場に

ひっそりと潜入した私は(詳細はこちら

英国婦人御用達肌着の

意外なまでの派手さに驚きつつも

まずは迅速に品物の物色を開始。

 

これはなかなか、というデザインを見つけると

前もって自習して暗記してきた

『英国数値に換算した自分のサイズ』の

製品を探し、手に取り・・・うん、これは私が

現在所有している下着と同程度の

大きさな気がする、よしよし、私の

サイズ換算は間違っていなかったな、と

密かな誇りを胸に抱きつつ、念のため

1つ下のカップ数のブラジャーも抱えて

「すみません、試着室使っていいですか」

 

「はい、どうぞどうぞー、あ、お客様、

自分のサイズはおわかりですか?」

 

「日本で使っている下着のサイズを

英国に換算するとこうなる、というのを

ネットで調べたらこのサイズだったんですが、

どんなものでしょう、間違っていますかね」

 

売り場のお姉さんは接客用の笑顔はそのまま

眼差しだけをプロフェッショナルの鋭いそれに代えると

一瞬私の胸部を凝視、次に私の持つブラのタグを見て

「それで間違っていないと思います、が、

何かあればいつでもお声をおかけください」

 

さあ、試着開始だ!

 

まずはサイズ換算だけを信じれば

これがジャストフィットであるはずのブラジャーを

意気揚々と胸に付ける私・・・であったのですが、

待って、何かおかしい、下着の下の部分、

本来なら胸の膨張部の下に直線的に

位置すべきはずのアンダーベルト部分が

正しい位置から上のほうにずり上がり、結果

・・・なんかものすごく食い込んでいるんですけど!

 

それはもう昭和の時代のエロ漫画のように!

 

な、何だこれ、とりあえずホックをはめて

調整すれば・・・駄目です、ホックがはまりません。

 

え?英国のブラのカップ数って

日本のそれと実は違ったの?

 

日本におけるDカップが

英国におけるBカップ、みたいな・・・

 

そうね、そう考えると英国の下着売り場の構成が

Dカップ以上が主流であったのも納得だわ、

あれはきっとBカップ以上の品を並べてあったんだわ、

いや、しかしF、J、Hのタグのついていたブラジャーの

あの見た目の爆圧はただ事ではなかった気もするが・・・

 

それにしたってこの己の胸に張りつき食い込んだ

明らかにサイズのあっていないブラジャーをどうすべきか。

 

私の絶望をカーテン越しに感じたのか店員さんが

「お客様、いかがですか?何か問題は?」

 

「問題大ありです。どうやらサイズ換算を

私は間違った模様です。背中のホックがはまりません」

 

「えっ!そんなはずは・・・試着室に

入らせていただいていいですか」

 

「いや、それは。わたくし、今、かなり

ひどい見た目を呈しておりまして・・・」

 

「大丈夫です、そんな時のために

我々販売員はいるのです。失礼いたします」

 

覚悟を決めてみっともないことこの上ない

自分の半裸姿を店員さんに晒しつつ

「これはいったいどういうことなんでしょう」

 

店員さんは静かにうなずくと

「お客様、肩紐の長さを調整すれば解決です」

 

「えっ」

 

「当店ではブラジャーは肩紐を一番

短くした状態で展示しております。

ですから試着の際はアジャスターで

その長さを調整していただいて・・・

ちょっと失礼します、ほら、このように」

 

店員さんが手際よく肩紐を伸ばしてくれますと

あら不思議、さっきまで無慈悲に乳に

食い込んでいたブラジャーが

すっきりと理想的な形を見せて胸におさまり。

 

「あー・・・なるほど・・・すみません、

非常なお手間をおかけしました」

 

そもそも何故に肩紐を最短にした状態で

お店にブラジャーを吊るしておくのさ、と

店員さんを問い詰めたい気もした私なのですが、

これ、もしかして日本でも同じなのかしら?

 

記憶をたどると、そういえば日本でも

ブラジャーの試着をしようとすると

店員さんがそそくさと寄ってきて

「はい、では試着こちらの2点ですね」

などと言ってするするっと

静かに肩紐を直していたような・・・

 

ともあれ、身を持って私が学んだ

英国下着の真実、それは

『カップ数は日本と同じ、

アンダーバストではなくトップバストが

インチで表示されている、

サイズが大きくなっても装飾性は

小さいサイズと遜色ない』。

 

もしかすると私のような

日本基準で背の高い人間にとっては

英国下着売り場のほうが

日本のそれより親切というか

使い勝手がいいかもしれない、

だって本当に大きめサイズの

バリエーションが豊富なんですもの。

 

日本の下着売り場でかつて感じた

疎外感がここにはない・・・!

 

しかし何事にも欠点はつきもの。

 

今回の場合の落とし穴は

上半身用の下着、すなわち

ブラジャーが案外買いやすかったのに比べ、

下半身用の下着、つまりショーツがね。

 

サイズがね。

 

「普段身に着けていらっしゃる

デニムのサイズでお選び下さい」

という店員さんの言葉を信じたら

・・・あの、これ、どう見ても

私の普段の下着より2まわり

大きいんですが、という・・・

 

どかんと張り出すヒップを持つ

ダイナマイト・セクシーな英国女性と

貧弱な扁平臀部を持つこの私が

同じウエストサイズの下着をはいたら

着用感に相違が出るのは当然か・・・!

 

私はデニムが英国数値で

『サイズ10』なのですが

「サイズ8でも大きい感じです、

あの、サイズ6はありますか」

 

「・・・お客様、こちらの商品は

サイズ展開が8からとなっております」

 

まあ、そんな。

 

私は日本基準だとそれなりに大柄な方

(身長170センチ、体重60キロ)、

そんな私が「サイズが大きすぎて困っちゃう」な

事態に直面するとなればこれは

一般的な日本女性に

英国下着売り場は敷居が高すぎるのでは。

 

品によってはサイズ6も

作っているらしいんですが、

買い物というのはまことに

精神を疲弊させる作業なのでございます・・・!

 

 

下着売り場には

『トリンプ』のコーナーもありました

 

『トリンプ』ってドイツ発祥

現在はスイスが本拠地の

国際的企業なんですってね

 

まあ私はトリンプの日本法人社長の

某『愛の流刑地』をめぐる迂闊な言動以来

トリンプの製品の棚は

唇に薄笑いを浮かべて素通りが基本です

 

あの当時私は20代後半で

たぶんトリンプが力を入れていた

潜在的購買者層であったと思うのですが

同じ年頃のその時の会社同僚も

「あれはないわ。気持ち悪いわ。

ファッションブランドであのセンスはないわ。

トリンプの善良な一般社員が可哀そう過ぎるわ」

と言っておりましたね

 

社長は善悪の定義においては

別に『悪いこと』はしていない

 

しかし妙齢女性の心情的に

非常に『(気持ち)悪いこと』をしてしまった

 

事の次第によっては

「女子供が何をぬかす」で押し通せるところ

自分の商売相手がその女子供であるという難しさ

 

まあ世の多くの女子供が

『愛の流刑地』掲載紙であった

日本経済新聞を読んでいなかったのが

不幸中の幸いであったかとは思います

 

『愛の流刑地』、通称『アイルケ』を

あの頃毎朝楽しみにしていた貴方も

何それ全然わからないな貴方も

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ひひん