珍しい小春日和に誘われ

夫(英国人)と散歩に出かけました。


「ルートは『隣村一周コース

(所要時間20分)』な」

「せっかくですから

『草地の馬にご挨拶コース

(所要時間1時間とちょっと)』

にしましょうよ!」


まあ10月に

ここまで天気がいいのも珍しいし、

と馬見学コースに同意。


しかし夫は私の隙を見ては

本来のルートから外れ

少しでも移動距離を稼ごうと画策。


夫よ・・・


昔わが実家にいた柴犬が

散歩のときによくそうしていたよ・・・


曲がり角が来ると

必死に自然なふりを装いながら

一番遠回りになる道に

せっせと突入していく、という・・・


そんなこんなで

とある木立の中を通り抜けましたら

突然夫が首筋を抑え

「がじるでべっし、ぐごおー!」

奇怪な雄たけび

上げるではありませんか!


呆然とする私の前で

夫は奇妙に情熱的なステップを踏みつつ、

首筋から何かを

追い払うような仕草を続けています。


「・・・よし、聞こう、何の真似だ」

「蜂です!そこの藪のところで!」

「え、刺されたのか」

「刺されなかったら何故痛いんです!」


ごもっとも。


夫の手を見ると見事に蜂の針が。


「針が抜けたから

大事には至らないと思うんですけど」

「しかし万が一が怖いからな、

散歩は中止して家に帰るか」

「・・・そうはいきません、続行です」


一応、気休めかとは思いましたが

傷口から毒を吸い出す努力は

妻としてさせていただきました。


まあこういうのは気持ちの問題ですから!


結局散歩ルートは

がっつり1時間コースとなったのですが、

いつも馬が放牧されている草地に

この日は肝心の馬の姿が見えず。


「何だい、今日の散歩は私にとって

娯楽の要素がないに等しいな」

「さっきの僕の痛がり方は

かなりの見物だったと思いますけど?」

「それは・・・確かに、その通りだな!」


夫いわく、通常10月というのは

蜂に刺される季節ではないのだそうです。


「最近天気が悪い日が続いたから

蜂の気も立っているのかしら」

というのが夫の見解です。


幸運にも私はこれまで

蜂に刺されたことはないのですが、

夫によるとかなり痛いものだそうです。


皆様もお気をつけください。



蜂に刺されたときにも

Fワードなどの『汚い言葉』を

けっして口にしないところが

わが夫の紳士性の

高さだと思うのですが、どうですか

の1クリックを

人気ブログランキングへ