夫(英国人)の実家で

ごろごろしておりましたら

(本当に仮にも嫁として

こういう態度はどうなんでしょう)

義父がそばにやって来まして。


「近所の農家が

雑木林を伐採したのはいいけれど

その後の処理に困っているんだ。

じゃあその木材を

暖炉の薪としてもらえないか?

と尋ねたら快く了承してくれたので

これから受け取りに行くんだが、

Norizo、君も来るか」


「えーと、お義父様・・・

それは私が行くと何かお義父様の

お力になれたりするのでしょうか」

「いや、別に。ただ見て

面白いんじゃないかと思ってな」


ああ・・・お義父様、

私が退屈しているように見えたんですね、

でも大丈夫、私は心底

こうした怠惰を愛しているのです!

とはさすがに口には出来ず・・・


「ではご一緒させていただきます」

「そうか、じゃあ

作業着に長靴をはいてきなさい」

「さっ、作業着?また何故?」

「だって木材を

トラクターに積み込むわけだから。

あ、もちろん君はそんな重労働に

参加しなくて構わない、

ただかなり汚れるだろうからな!」


英国田園地帯の

道なき道を進むこと約30分。

広大な牧場の果てに

伐採現場が見えてまいりました。


「よし、では息子達、

よく燃えそうな太い木を選ぶんだ!」



スコットランドひきこもり日記-トラクターはセクシーだと思う


いや・・・毎度思うんですけど、

夫とその家族の男どもは

本当に力持ちなんですよね・・・

あと全員がチェーンソー普通に使え、

トラクターを運転できるんですよね・・・


ああいうのって特殊技能だと

私は長いこと思ってきたんですが

それって私の勘違いだったんでしょうか。


ちなみに夫とその義弟達が

義父とともに丸太と格闘する間

私は木陰で優雅に

読書に勤しんでおりました。



スコットランドひきこもり日記-私が小さいのではなく切り株が大きいのです


時折書物から目を上げて

重労働中の義理の家族を眺めて思うこと

・・・やはりどう見ても山賊集団です、

本当にありがとうございました。


トラクターの荷台は

2時間ほどで木材でいっぱいになりました。



スコットランドひきこもり日記-これくらいで勘弁してやる


この冬ヨークシャーの夫の家族は

薪に不自由することはない予定です。




スコットランドひきこもり日記-緑は目に優しい


ところで話はかわりますが、

去年のクリスマス、

わが夫は義父からプレゼントとして

草刈り用の大鎌を贈られたんですよ

(夫の『欲しいものリスト』の

最上位が大鎌だった、義父に罪はない)。


「さあ、春です、草刈りの季節です!

僕の大鎌が

デビューを果たすときが来ました!」


夫よ・・・

何をそんなに興奮しているんだ・・・



スコットランドひきこもり日記-大鎌の画像例


「しかしあれなんですよね、

よく考えたら私は大鎌って

実物を見たのはこれがはじめてです」

「ウフフ。格好いいでしょ?」

「・・・フランス革命のときに

農民が鎌を片手に蜂起したって話は

前々から聞いてはいましたが・・・

あれは恐るべき

武装集団だったわけですな・・・」

「うん!鎌っていうのは怖いんだよ!

特にこういう大鎌はね、恐怖の象徴!

死神が愛用しているのでも有名です!」


・・・私は時々

夫のことが理解できないなあ・・・


大鎌君は草刈りには

絶大な威力を発揮しました。


私も小鎌を振るって助力。



スコットランドひきこもり日記-筒に小鎌が寄りかかっているのだが、見えますか


夫の趣味である

実家の裏手の植林計画(前述 )は

これまでのところ

問題なく進行している模様です。


この冬はまた

苗木植えの予定らしいですよ。


・・・妻として私もそれに

つきあうことになるのかしら・・・



これくらいの本文の長さで

写真も幾枚か載っている状態だと

携帯の皆様には

読みにくかったりするんでしょうか

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