財務省 主計局次長級の人事が発表されました。
人事異動(平成29年7月7日)
主計局
次長筆頭 茶谷栄治(86年)
次長次席 大鹿行宏(86年)
次長末席 神田眞人(87年)
可部氏が統括審議官となったので、茶谷氏が筆頭となるのは、まあ順当と言えば順当といえます。
問題はあとの二人。
今までのメディア露出の割合でいけば、7/8現時点では近畿財務局長の美並義人氏あたりが、”関西経済界への顔見せが終わった”ということで出戻ってきていてもおかしくない気がしますが、結局戻らず。
また、メディア露出は少ないものの財務省名物”財務省新恐竜番付”では堂々の”東の横綱”を張っていた藤井健志主計局次長が国税庁次長へ。
星野主税局長の後任なのでしょうが、そうなると基本的には国税庁長官ルートに追いやられたことに?
上記の二人の代わりに主計局次長の座を射止めたのが大鹿行宏と
神田眞人氏。
では、この2人はどういった経歴の持ち主なのでしょうか。
■チーム与謝野、再結成?!
新たに主計局次長となった大鹿行宏氏は、復興庁に出向していましたが、そもそもは今回の定期人事で経産省事務次官の座を射止めた嶋田隆氏を中心とした故・与謝野馨財相の側近集団「チーム与謝野」の主力メンバーの一人だそう。
ということは、今の霞が関は「チーム与謝野」のリーダー格が経産省トップ、サブリーダー格が財務省主計局次長として舞い戻り、霞が関の中枢を担うことになったということになるのでしょうか。
■主要ポスト未経験の主計局次長?
神田眞人氏といえば、財務省広報誌『ザ・ファイナンス』の超有識者場外ヒアリングシリーズのインタビュアー。
ですが、「出世のための必須ポスト」とされている秘書課長、文書課長、総務課長のいずれも就いたことがないのでは?
唯一のステータスは、”バランスの武藤”こと武藤元事務次官が会長を務める一般財団法人「浩志会」の代表幹事をしているという事ぐらい。
果たして、それで下の者が付いてくるのでしょうか。
確かに、教育・科学技術に対する思い入れは強いようですが、まさか「増税すれば教育・科学技術が強化できる」とか思ってませんよね?
デフレによって、どれだけの人々が自らのキャリアを毀損させられたことか。そして日本にとって大切な頭脳がどれだけ海外へ流出していったか。
よく知っているはずだと思いますが・・・。
大鹿・神田の両名とも要注目です。