ネトウヨにとっての世界は、自分の少ない脳で処理できる範囲でしかないらしい。 | 誰かの妄想

ネトウヨにとっての世界は、自分の少ない脳で処理できる範囲でしかないらしい。

何かと言うと、「アベる」「アベする」の件。


ネトウヨ脳では、「朝日が捏造した」となっているらしい。理由は「聞いたことがない」「ネット検索で引っかからない」とか。なんというか、騒いでいるネトウヨが、どういう精神世界に住んでいるかよくわかりますね。彼らにとって、自分達の身の回りで聞いたことがなければ、かつ、ネット検索で見つからなければ、イコール存在しないこと、だということ。


大本の石原壮一郎のコラムでは「『アタシ、もうアベしちゃおうかな』という言葉があちこちで聞こえる。仕事も責任も放り投げてしまいたい心情の吐露だ。そんな大人げない流行語を首相が作ってしまったのがカナシイ」と表現されていて、「聞こえる」とある以上、別にネットでたくさん見かける、と言う意味でないことは日本語がわかれば容易に読み取れるはず。


しかしネトウヨにはわからない。彼らは、世界の全てのことはネットでわかる、と思い込んでいる救い難い低能なので。

そもそも統一協会安倍の突然の辞意表明は、テレビや新聞で大きく報道され、それがいかに無責任であるかと言う論調は、ネットを利用しない人たちを含め広く伝えられていたわけです。

そういうネットを利用しない人たちの間で、「アベする」「アベる」という表現が使われるのがそんなに不思議なことでしょうか?


安倍の辞任は2007年9月12日、問題の石原氏のコラムは2007年9月25日です。2週間弱ありますね。安倍辞任を揶揄して「アベする」「アベる」という表現がぽつぽつ使われていてもおかしくないです。
「聞いたことがない」なんてネトウヨに言われても、リアル社会での交友関係が著しく偏っていそうなネトウヨの周辺だけの話であまり参考にはならないですし。


でね、リアル社会でどうだったか、石原氏が実際どこで聞いたかまでは断言できませんけど、ネット上では多少見つかりました。


2007/9/13:http://fusenmei.cocolog-nifty.com/top/2007/09/post_4c16.html で「アベる」と言う表現
「「アベる」
意味→アベシンゾーのよに抱えていた仕事、責任をすべて放り投げてしまうこと。」


2007/9/14:http://d.hatena.ne.jp/gukky/20070914/1189721673
「地元放送局の局アナ、横山雄二 - Wikipediaさんの言。「早く辞めちゃうことをアベるって表現するようになるかも!」ってさ。」


ブログなので、日付を変更している可能性も皆無ではないでしょうが、その可能性は低そうに思います(意味ないし)。横山雄二アナがそういう発言したかどうかは、局の記録を調べればわかる気がしますが。


このほか、http://news.livedoor.com/article/detail/3324831/
でも言及されてますけど、2007/9/19には朝日新聞の「かたえくぼ」で「アベする」が紹介されているそうです。


2007/9/22には
http://kiku-gumi.air-nifty.com/zasshoko/2007/09/post_d6a9.html で「アベる」という表現が使われてます。

「1.結論や決断を先延ばしにすること。
2.責任を途中で放棄すること。
 「広辞苑」第6版
 無粋を承知であえて補則しておくと、広辞苑の最新版は現在、第5版である。世の中には冗談の分からない人がいるので念のため。」



「アベる」であって「アベする」じゃない、とか言う人もいるかも知れませんが、話し言葉中で「アベっちゃおうかな」が「アベしちゃおうかな」に聞こえても不思議じゃないでしょ。



2007/9/24に統一協会安倍が辞任。


その翌日の2007/9/25、「アタシ、もうアベしちゃおうかな」コラム(石原壮一郎)が出るわけです。

さて、ここまでの状況で石原氏が捏造した、と言えるかというと、言えませんね。


安倍辞任9/12からコラム発表9/25までの間に、石原氏が「アベする」「アベる」という表現に複数回触れる可能性は十分あったでしょう。

捏造とか言うのは、ほとんど言いがかりですね。「ガンつけた」とかいって因縁つけてくるチンピラと同レベルですな。ネトウヨは。


ま、脳が著しく退化して、ネットと自分の周りしか世界として認識できてないわけですから無理もありませんが。



さて、そういう生態だと言ってしまうのもなんなので若干分析してみましょう。


なぜ、今回のネトウヨ因縁騒動が起こったかというと、こんな感じではないかと。


ネトウヨの精神状態の変遷


2006年10月~2007年3月:安倍マンセー状態
2007年4月:安倍、ブッシュに慰安婦について謝罪→ショボーン
2007年5月~7月:いろんな不祥事→盲目的に安倍マンセー状態(「陰謀だ」とか人のせいに)
2007年7月:参院選大敗→ショボーン
2007年8月~9月初頭:安倍改造内閣→もっと盲目的に安倍マンセー状態(再び陰謀論「マスコミの反自民キャンペーン」のせいに)
2007年9月:安倍改造内閣でまた不祥事→ポカーン
2007年9月12日:安倍辞任→唖然


なんか面白いように、ネトウヨの期待!→肩透かしの波状攻撃を食らってます。

(ちなみに、思い通りにいかない(慰安婦問題・参院選・閣内不祥事)のを、外部からの攻撃(中国韓国の陰謀・マスコミの陰謀・反日の陰謀)のせいにする、というのは、カルト集団が内部結束を強めるためによく使う手ではあります。)


で、この肩透かし波状攻撃は、ネトウヨの中に重度の安倍依存のストレスを高めさせていったことが想像されます。外部からの攻撃のせいにしてガス抜きをはかろうとしても、次々とガスがたまっていくので、なんかもう大変。


このストレスに最後の負荷がかけられます。


2007年9月12日後:次期自民党総裁、フロッピー麻生優勢→バンジャーイ
2007年9月23日:黒豹福田が総裁選で勝利→呆然


この時点で、ネトウヨには、たまりにたまったストレスがありました。ネトウヨは裏づけのない自尊心を守るため、この状況を誰かのせいにしようとします。


ここに現れたのが、石原氏のコラム(2007年9月25日)だったわけです。面白いことに朝日新聞は9月19日に既に「アベする」を紹介しているのに、それは叩かれていません。きっと総裁選の結果前だったからでしょう。ネトウヨは、麻生の逆転勝利という19日の時点で既にあり得ない夢を追っていたと思われます。
こんな感じで↓

「2ちゃんねるとネット右翼ウォッチング&その分析」
http://blog.goo.ne.jp/ngc2497/e/953f5ddfac6ffe1b982c8ea5cf03c960
http://blog.goo.ne.jp/ngc2497/e/1da1fc6017815c33ae9a3c5a44b6abf9
http://blog.goo.ne.jp/ngc2497/e/3e31bba8b126f05655473134074c2831
http://blog.goo.ne.jp/ngc2497/e/51ee6622366e87969c10d584e9e2a163
http://blog.goo.ne.jp/ngc2497/e/15bbdf27c88b9861a521c6a537d04e33


黒豹福田勝利で呆然としていたネトウヨにとって、石原氏のコラムはまるで救いの光のように見えたことでしょう。「叩ける奴が現れた、バンジャーイ!」てな感じで。
こうして、いっせいにイナゴ化して、襲い掛かっていったわけですね。

しかしまあ、コメント16000以上(http://news.livedoor.com/article/detail/3324831/ )とは、ネットイナゴ豊漁ですな。石原氏、大漁旗を掲げてもいいくらいです。



参照:http://bogusne.ws/article/22600355.html
http://ameblo.jp/scopedog/entry-10037136705.html