こんにちわ。
まぶたに霰粒腫という腫瘍が出来て、今日まぶたを切開して参りました。
今まで経験したことのない痛みにびっくり。
早く治るといいんだけど…。
季節の変わり目だし、皆様もおお身体にはお気をつけになって下さいまし。

そして、ずっと下書きフォルダに入れてたネタなんだけど…。

$HIP HOP UNCHIKN



リル・ウェインの新曲「6FOOT 7FOOT」。
プロデューサーはバングラデシュでしゅ。
ウェインもすでに諸インタヴューで言ってる通り、この曲は"A Milli"の2011年ヴァージョンってことみたい。
ウィージー×バングのコンビも"A Milli"と一緒だし。だったらヴィデオも同じ様にスンプルでかっこいい作りにして欲しかったな~。
逆にチープに見えちゃう。ハイプさん。

そして、この曲のサンプリング元は"Day-O (Banana Boat Song)"という曲。
もともと、ジャマイカの伝統音楽である「メント」(ジャマイカのカリプソとも言われるそう)のなかでも有名な一曲なのです。調べてたら「トリニダード民謡」としてカテゴライズされることが多いみたい。
で、この"Day-O"ですが、1956年にハリー・ベラフォンテがレコードを発表し大ヒット。
「デ~オ、イデ~オ…」
というフレーズは皆聴いたことあると思います。
あたしは、ちっちゃい頃にTVで江利チエミが歌ってるのを「懐かしのメロディ」みたいな番組で観たことがある気がする。
おばあちゃんが江利チエミが好きで、なぜか覚えてる。



この曲がどうしたのかってーとね、この"Day-O"はもともと労働歌だったんですよ。
フックの「6 foot, 7foot, 8foot, bunch!」ってフレーズ(ちょうどバングさんがサンプリングしてる部分ね)は、労働者がバナナの房を数えてるってことなの。
「夜通しバナナを船に詰め込み続けているんだ。
夜明けが来たからもう家に帰りたいよ…」
という内容の歌ですね。

バングとウィージーが、この"Day-O"に特別な思いを込めているのかは不明だけど、労働歌=ハッスル・ハード/メイク・マネーという意味あいも持たせているのかもね。

ちなみに、諸説ありますが、黒人音楽はもともとこのような労働歌から発展していったもの。
プランテーション農家で奴隷として働かせられながらも、自由を願い、故郷を想いながらコール&レスポンスを交えながら独自の歌唱法で歌い出したのが始まり。白人のご主人様には分からないように聖書の一部を抜いて言葉を変えてみたり、一般的な単語を自分達の発音に変えてみたりしてどんどん「歌」を作り出していったの。
それがブルースになり、ゴスペルになり、全米に広がっていった、と。
(この辺について深く知りたい方はリロイ・ジョーンズのこちらがおすすめ。
ブルース・ピープル-白いアメリカ、黒い音楽 (平凡社ライブラリー)/リロイ・ジョーンズ(アミリ・バラカ)

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そして、ハリー・ベラフォンテは元々ニューヨークはハーレム出身のジャマイカン・アメリカン。
幼少期はおばあちゃんと一緒にジャマイカで過ごしたそうだけど、のちにNYに戻って「カリプソ王子」として一世を風靡。
キング牧師とも親交があって、公民権運動の際にも大きな役割を果たし、かつ最近では大胆な反ブッシュ運動で注目を集めたりも。
色々調べてたら、ジョデシィ""Freek'n you (Mr. Dalvin's Freak Mix)"で、レイクォンが「K-Ci
JoJo, Dalvin, DeVante / All day like Harry Belafonte」ってラップしてた!"Day O" = Day all = all day like…
ってライムなんだね。

最初に戻ってウィージーですけど、この「6foot 7foot」は、バナナの房を数える=札束を数えるってことなんじゃないかな。
あとは、「刑務所にいたときの独房の広さが6'×7'だった」とか「NBAの選手の身長が大体6フィート7インチだから、(ウィージー自身はちっこくても)そんぐらいデカい存在ということ」だとか言われてるみたい。

ちょいとまとまりないですが、この曲を聴くとジャマイカのボートにバナナを積み込んでいる絵がよぎってしまううんちでした。

では。