ちゃすッ!

最近騒がしさを見せているようなトロントのアレについて。

まずは完成度のスーパー高いこちらをDLして聴いてみて。

The Weeknd(ウィークエンド:でもあたしは「ウィーケン」と呼ぶ)
『House Of balloons』
HIP HOP UNCHIKN
去年、デビュー・アルバムをリリースして、そのブレイクの絶頂を迎えたドレイク。
彼がカナダのトロント出身、というのは有名ですよね。
同じくトロント出身で、昨年末からyoutubeで楽曲を発表し、じわじわと話題に上りはじめたR&Bアーティストがこのウィーケンド。
R&Bアーティストといっても、シンガーであるエイベル・テスファイ(?)が中心となって活動しているいちプロジェクトみたい。
(サイトには「XO till we overdose」って書いてあるし、2人以上のプロジェクトなんだろうね。XOはキス&ハグの意ね)

ジャケットやyoutubeのイメージとおり、全体的にモノクロームがかかったようなダウナーな雰囲気の楽曲たち。
("What You Neeed"冒頭でのアリーヤのサンプリングとか結構変態じみてると思う)


そして歌っている内容は結構エグい。
エグいといってもタイラー,ザ・クリエイターみたいに女の子に折檻しちゃうような内容のエグさではなくて、酩酊感にヤラれながらもまたドラッグに手を出しちゃうような、やっちまったな~っていう禁断のエグさ。
『House ~』の一曲目に収録されてる"High For This"のフックのリリック。

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Open your hand, take a glass
Don't be scared, I'm right here
Even though, you don't know
Trust me girl, you wanna be high for this
(手を開いて
グラスを持つんだ
怖がらなくていい、僕はここにいるあkら
君が知らなくたって大丈夫
僕を信じて
コレでハイになりたいんだろ?)
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物憂げな声で歌うエイベル…こわいよ!
これがテケテケしたサウスライクなビートの上でがなり声でラップしてるんだったら笑っちゃうくらいなんだけど。
ウィーケンの世界はイケない未知の世界に女の子を誘う様子がひたひたと感じられてコワい。
暗い部屋の中でコワいけどドラッグに興味のある女の子をたらしこんで自分の世界に引きずり入れる…。

けど、くせになっちゃうのよね。

ドレイクが出て来たときに、彼は「今」をラップする次世代だ、と感じたのね。
あまり過去の苦労話もしないし、彼にとっては「今」と「自分とその仲間」が世界の中心であって、その感覚をラップしている、と。
カレンシーやウィズもそうかな。
ウィーケンドもまさにそうで、彼らを象徴する曲"Loft Music"では
「I'm living for the present and the future don't exist」
(俺は”現在"を生きてる、"未来”は存在しない)
って言ってるくらいだし。

(ちなみにこの曲では「俺は20歳」って言ってるんだよね。もし本当にまだ20歳だとしたら
それこそコワすぎる!)

で、カレンシーやウィズ・カリファらがハッパ大好きの「ストーナー系MC」だとしたら、ウィーケンドはドラッグ好きな「ロフト系シンガー」かなと。
USでは一大ストーナー・ブームだけど、その文脈でウィーケンドを聴いてるリスナーもいるのかしら。
あと、刹那的な雰囲気は(ヒップホップとは違うけど)、ジェイムス・ブレイクに通じるものもあるかなと。
そう思いながら聴いています。

このウィーケンドも手掛けているプロデューサー、イランジェロ(Illangelo)が手掛けているほかのプロジェクトがあって、
それはAir Plane Boysって言うの。
これ、もともと他のレーベルの方から教えてもらったアーティストなんだけど。
こっちも酩酊&嘆美なニオイでオススメ。
HIP HOP UNCHIKN

カナダのシーンって、何もドレイクだけじゃないし、これまでにもケイオスとかオルタナティヴなヒップホップを提唱するアーティストだって沢山いたし、そうした系譜もあってこのウィーケンドらが出て来たのかもね。
(じっさいにイランジェロはケイオスにもビートを提供したことがあるみたい)
フランス文化の土壌もあるし、Air Plane Boysからはとくにおフレンチのニオイを感じます。

ドレイクが中心となっているのO.V.Oフェスにもリック・ロスとともに出演するみたいだし、今年中のブレイクは必至かと思われなんで書いておいた。

そんな感じです~。
ちゃお!

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