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(SKY'S THE LIMIT ケンゴさんより寄贈。助六寿司@伊勢佐木町)

ペンギンいらくんうんちくんプチインタビュー。

-デトロイトの市街ってクラブは何件くらいあるの?
イ:たくさんあるよ!大きいHIPHOPのクラブは2~3件かな。

–よくクラブに遊びにいく?
イ:うーん。誰かのお酒がこぼれて肩にかかった、とか誰かが俺の靴踏んだ!って騒ぎになることが多いからうんざりするんだよね。
それよりは友達と映画に行ったりボウリングに行ったりすることの方が多いな。

–お兄さんのDILLAとは何歳離れてるんだっけ?
イ:12歳。

–じゃあ、あなたが小学生のときにはお兄さんはすでに有名プロデューサーとしてシーンを盛り上げていたってことだよね。
それってどんな気持ちなの?お兄さんってどんな存在だった?
イ:もちろん誇らしい気持ちだったよ。その頃にはA TRIBE CALLED QUESTなんかとヒットを作ってたし。
兄貴の載ってる雑誌を買ったりもしてた。
その頃は世界を飛び回ってる兄貴の生活が「一体どんな生活なんだ?」って不思議だったけど、今なら俺もちょっとその気持ちが分かるからちょっと変な感じ。
兄貴はとにかく日本は最高だって俺に言ってたんだけど、その気持ちも今ならよく分かるよ。
前は俺が学校に兄貴が載ってる雑誌を持っていって、先生に「これが俺の兄ちゃんだ!」って自慢してたんだけど、今じゃ俺の姪っ子(ディラの娘さん)が学校に俺が載ってる雑誌を持っていってみんなに見せてるらしいんだ。
何だかおもしろいよね。

–確かに!じゃあ今はイラ・JとかつてのJ・ディラのキャリアがどんどん近いモノになって来てるってことなのかな?
イ:そうかもね。もちろん俺は俺のスピードで音楽を作っていきたいと思ってる。

–もう次のプロジェクトに取りかかってるの?
イ:うん。今はレーベルとやり取りをしながらセカンドアルバムの構想を練りつつ作品を作ってる所だよ。
次はもっと生音感を出したくて、バンド演奏も取り入れたいと思ってるんだ。
昨日、(代官山UNITで)共演したバンドは超最高だった!

–あなたも楽器は演奏するの?
イ:ベースとピアノをやるよ。

–この間、かつて車産業で栄えたデトロイトが最近では映画産業に力を入れ始めてるってニュースを見たの。
そうなの?何か地元の人の生活も変わった?
イ:映画産業は段々盛り上がって来てるよ。信じられないようなデトロイトの郊外でも撮影をしてるくらいだからね。
今すぐに映画で儲けるってことは無いと思うけど、これから段々デトロイトで活性化していくビジネスになるんじゃないかな。

–そしてデトロイトといえばやっぱりMOTOWNだけど、やっぱりMOTOWNって地元の人にとって特別な存在なのかな?
どんな感じ?何か特別な感情はある?
イ:あると思う。というか、小さい頃からMOTOWNの音楽は必ず身近に存在してるものだったから。
車産業と同じで、俺の子供の頃は家族の誰かがMOTOWN関係の仕事に就いてるってことも多かった。
(うんち注:MOTOWN本社は1972年にロスに移転しているので、直接MOTOWNに勤めているというよりは関連産業でメイクマネーしてる人が多いっていうことなのかな。モータウンミュージアムとかあるし、スタジオなどもあるしね)

–MOTOWNで一番好きなアーティストは誰?
イ:うーん…難しい!もちろんJACKSON 5もスティーヴィー・ワンダーも大好きだけど、やっぱりマーヴィン・ゲイかな。

–あたしも!じゃあマーヴィンのアルバムではどれが好き?
イ:あー、これも難しいね~。
でも「WHAT'S GOING ON」かな。表題曲はもちろん、「INNER CITY BLUES」や「MERCY MERCY ME」も入ってるしね。
色んなテーマに溢れてるところが好き。

–そうだよね。当時のドキュメンタリーみたいなアルバムよね。
ちなみにあたしはリオン・ウェアがプロデュースした「I WANT YOU」が一番好きなアルバム。寝る前に聴くのが最高!
イ:あー!それもいい!ちょっと待って。今聴きたくなった!イントロどんな感じだったっけ…
(と、寿司屋のカウンターでiPODを取り出すいらくん)
そうそう…!「COME LIVE WITH ME ANGEL」が最高なんだよね~!

–間違いない!ジャケットも間違い無いしね~。
イ:で、君のナンバー1 MOTOWNアーティストは誰?

–お!あたしはね…グラディス・ナイト&ザ・ピップスが一番好き!
カーティス・メイフィールドが描いた「THE MAKINGS OF YOU」って曲知ってる?
「クラウディーン」って映画のサントラの曲なんだけど…色んな人がサンプリングしてるから多分いらくんも知ってると思うよ。
(iPODで聴いてもらう)
イ:タイトルは分からなかったけど、この曲か~!いいよね!
てゆうか俺の兄貴もこれサンプリングしてたよ!タイトル忘れちゃったけど…。
でも原曲が分からないくらいチョップしてるから分かりにくいんだけど、でもイントロはまんまサンプリングしてる!
(このDILLAの曲、なんて曲ですか?)

カーステでJAY-Z”THANK YOU”が流れてて…

イ:BLUE PRINT 3で一番好きな曲何!?
–え?あたしは"VINUS VS. MURS"かな。DADDDYなフックが好き。

イ:俺、この"THANK YOU"が一番好き。
あとね~、KID CUDIとやってる"ALREADY HOME"のリリックも好き。

–初めての日本、どうだった?
イ:初めてだけどすでに「第二のホーム」って感じ!絶対にまたすぐに来たいよ!
セカンドアルバムはまたちょっと違う感じになると思うから楽しみに待ってて!

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東京公演ではちゃんとライブ見れなかったんだけど、横浜ではばっちり見た!
感動。
若いし、キャリアもまだまだスタートしたばかり(未熟という意味ではない)けど、ステージに上がってラップしてると視線がガラっと変わって、それはまさにプロフェッショナルなアーティストの目つきでした。
これからもほんと楽しみ。

横浜にはSARASAちゃんもいてSLACK&PUNPEE氏、MIKE AKA メカゴジ、ろんちゃん、くろちゃんなどなどみんないて楽しかった!横浜がホームのGYP-Cさんやサ上さんもいらしたし。
そして、LOGOS店長のチョッカンさん …まじで鬼でした。噂には聞いていましたが…。
ヘネシーのショットとか出すクラブ初めてだっつーの!
あとSARASAちゃんに「YOU ARE HIPHOPうんてぃ~」って言われてびっくりした!
「HOW DID YOU KNOW!?」って聞いたけど「I KNO~」としか答えてくれなかった笑。

改めてヒトミさん、マユコさん、Mスモトさんやケンゴくんなどなど関係者の皆様、お疲れさまでした!
私、別に仕事でもないのにほんとにどうもお邪魔しましたー!

そして最後になってしまったけど、今回インディペンデントでDILLAの遺族に向けたチャリティープロジェクトを成し遂げたAKKEE !!本当にお疲れさま!
愛に溢れたパーティーになってよかった!
今後もRAISE IT UPで頑張っていこう!!

ちなみにいらくん、彼女はいないそうです。
「沢山オファーがあるんでないの~?」と茶化したら、恥ずかしげに
「そんなことないけど…でも自分にぴったりの女の子を探すまでゆっくり時間をかけて選ぶよ」
だって!キュートやのー。

ではー!