マトマイニの航空写真
北(地図の上方)に川が流れていてナイロビ市との県境になっている。
木々が多く、緑の浮島か古墳のように見えるのがマトマイニの敷地。
―― 多摩美術大生坂部真理さんの資料を拝借 ――
先週来られた「BAHATI」さんは、お花屋さんなのですぐ植物に目が向くようだ。
畑を案内していたら「あっ、この樹、上の方は枯れてますね」と足が止まった。
昨年「これは日本では高価な生け花の材料として売られてます」と言われたアフリカンオリーブだった。乾燥に弱いアフリカンオリーブは既に数本枯れた。
3月~5月の大雨期に十分雨が降らない状態が数年続いている。今年は特に雨が少なかった。
雨期と乾期は繰り返す。雨期には「マトマイニは緑一面」といい、乾期になると「茶色の乾いた大地」などと繰り返していた。しかし、実はジワジワとこの敷地も乾燥が進んでいる。雨が足らないため、枯れかけた木が蘇えらない。
雨期には必ず現れる生きもの達がいる。部屋まで侵入してくる巨大ナメクジや、地中から一斉に出て、雪のように空中で結婚飛行を楽しむ羽根蟻クンビクンビを大雨期に見なかった。
そういえば、乾期の真っ最中水気のある所どこでもびっしり入り込んでくる小さな蟻たち。やかんの底に飛び込んで黒い塊になっているのを見ると、「もうすぐ雨期ね」と思うのが常だが、まだ出ない。
生きもの達はどこかに潜んでいるのだろう。
マサイの言葉で冷たい水を意味するナイロビが、いつかナイロビ砂漠になる日が来るかも知れない。その時、マトマイニはどうなっていることやら。
木を植えなくちゃ!