中一の長男が他のクラスの生徒を殴ったと学校から連絡をもらいました。

 

「先に相手が叩いたようなのですが、叩かれても我慢して先生に言いなさい、と指導しました。おうちでも彼の言い分を聞いてやって下さい」

 

彼の言い分は

「殴られたから殴り返した。」

 

私が中二の時、教室で男子生徒がけんかしたときのことを思い出しました。

 

机がぶつかる音のしたほうを見ると、敏捷で口達者なC君と何につけ振るわないK君が殴り合っていました。殴り合いといっても分の悪いK君は殴られっぱなし、それでも真っ赤になってつかみかかり勢いでは負けていません。見かねた周囲の男子が二人を引き離し、制止を振り切ったC君が押さえられたK君をもう一発殴っておわりになりました。

「勝負にならないのにばかみたい」というのが周囲の感想でしたが、劣勢であっても侮辱されたと思ったら徹底抗戦するK君の姿勢はクラスでそれなりに評価されたと思います。

 

理不尽な攻撃を自分は許さないと、その場で相手に理解してもらうことはさらなる攻撃を防ぐのに有効です。

自分の名誉は自分で守るという心意気が自尊心を守ります。

 

その後けんかした子とどんな感じか長男に聞いてみました。

「何の話?昔のことじゃん。べつに。ふつー。」

 

合格。