知り合いのスタンドのママがお客さんと二人できてくれました。


お連れの方がいきなり、「中華が食べたかったのに、、、和食か、、、」とおっしゃったので、


「中華、作りましょう! 豚肉とにんにくの芽がありますから、中華炒めにしましょうか?」


ということで、まず一品目は中華料理となりました。


考えてみたら変な店です。 紹興酒やオイスターソースがおいてあるんですから。 材料さえあればたいていのものはできます。



中華がよほどお好きなようで、若いころはレバニラ炒めで飯くった、という話をうかがったので、


「レバニラ、ニラがありませんが、レバは焼き肉用の美味しいのがちょうどありますから、サッと中華風に炒めましょうか?」


ということで、今度はレバをタレにちょっと漬けて焼き、それに、長ネギを焼いたのを添えました。


ますます変な店です。 焼き肉用の美味しいレバがあるんですから。(これはたまたま。)



お二人は、ワインも1本開けられ、その間、神戸ソーセージの白ワイン蒸し、鶏モモの赤ワイン煮、よく冷えたブロッコリーのサラダ、牡蠣の磯辺バター焼き、などなど、たくさん召し上がり、楽しく話をされていました。


最後に、京都の金平糖専門店、緑寿庵清水のこんぺいとうを差し上げたら、全然他のと違う、と、目を大きくされていました。



喜んでいただくために、できることだったら何でもする、この姿勢がすべての商売の原点のように思います。 この原点を再確認するためにつくった「うりぼうず」、このお二人のようなお客様をおもてなしできて、ほんとうによかったと思った次第です。