さや
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「非行」は語る -家裁調査官の事件ファイル-

2009年11月01日 テーマ:子育て 保育 教育
$ちょっとじゃすまない独り読み



家裁調査官として多くの著書があり
発達障害と非行研究の
日本におけるパイオニアである藤川洋子氏が
2002年、東京家裁主任調査官時代に上梓した一冊。

少年少女問題は学校、矯正施設、医療機関、警察、
児相や養護施設などの児童福祉施設、
そして家庭裁判所といった様々な専門機関にわたる
非常に複雑な問題。

家裁調査官は、その少年(少女もこう呼ぶ)を
保育園、幼稚園時代、いやそれ以上にさかのぼり調査し
家族、親戚、学校などの多岐にわたる人間関係を
出来る限り把握し、少年の母親や父親の生い立ちまでをも
考察して、その少年を知り、それを裁判官に伝える。
(もちろん、離婚や財産調停などの少年事件以外も扱う)

そんな家裁調査官である著者の扱う事件ファイル。

著書は以下の3点から主にピックアップしている。
・発達障害
・パーソナリティ障害
・差別や環境などによる社会と家族

そして、少年事件に限らず刑事事件には
被害者と向き合うこと、
そして立ち直りが大きな課題となっている。

「非行」は何を語るのか。
雑誌やテレビで大げさに語られる事件だけが
少年事件ではない。
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春のはじまる朝 ~家裁調査官物語

2009年10月29日 テーマ:小説
$ちょっとじゃすまない独り読み



著者は30年以上にわたる家庭裁判所調査官時代に
5千件を超える少年事件を担当した藤川洋子氏。

非行、教育関連の著書も数多いなか
これは2007年に上梓された小説なのである。

内容はもちろんフィクションだろうし
小説なら読まなくていいや~
と侮るなかれ。

読んでみて思ったことは
自分が家裁調査官の立場として
少年たちとその背景をみる視点、を
私に与えてくれた、ということ。

普段、ノンフィクションばかり読んでいるので
ちょっと新鮮だった♪

いまどき中学生白書

2009年10月25日 テーマ:子育て 保育 教育
$ちょっとじゃすまない独り読み



著者は女子少年院で少女の非行に向き合い、
現在は教育関係で幅広く活躍しているお方。

中学生とその親に
メディア依存と問題行動について大規模アンケートを行い
その結果とともに、現在の子供たちを取り巻く
ゲーム、ネット、メールなどのメディアの問題を提示。

著書によるアンケート結果の強引な解釈と
調査の信憑性に「...?」と思うが
まぁ、サクッと読んでみてもいいかな、という感じ。

バーチャルではなく
現実の世界で自分を生かしていくことによってしか
空虚さや不安、孤独、寂しさを解消できないのである。
という著者の言葉。
中学生だけに限ったことではないと思う。
本当にその通りだと思う。

人は人と関わることで癒される。

連鎖・児童虐待

2009年10月12日 テーマ:DV 虐待
連鎖・児童虐待


東京新聞特別報道部が
2001年に半年にわたって連載した
児童虐待ルポ。

虐待とは切っても切れない
世代間連鎖のほか
虐待者として実母が半数以上を占めるなか
その背景にいる夫の存在に言及。
非行や虐待には
『(現存するが実質的な)父親不在』といった問題が多く潜む。

男女の性役割や
親孝行しなければならない、といった信奉や
社会の無言の圧力がDVや虐待を生んでいる。
私にとっても関係の話ではない。
どこの誰にでも起こりうる問題である。

プリズン・ガール

2009年10月08日 テーマ:その他 雑読類
$ちょっとじゃすまない独り読み




アメリカで連邦刑務所に入った
日本人女性の話。
もちろん実話です。

罪もないのに
ロシアンマフィアの恋人がいたために
ドラッグ流通の罪を着せられ
司法取引をせず約2年間刑務所に服役。

こんな刑務所なら
私も入ってもいいかも♪
と思ってしまいます。

刑務所暮らしは辛いものだろうけど
長い人生の中で
2年くらいだったらアメリカの連邦刑務所で暮らすのも
経験としては悪くないかも、と
軽い気持ちで思ってしまいました。

面白くてスイスイ読んでしまいました。
文庫もあるので
興味のある方是非ご一読くださいませ。

ルポ 児童虐待

2009年09月16日 テーマ:DV 虐待
$ちょっとじゃすまない独り読み



朝日新聞大阪編集局の取材によって書かれている。

虐待をする親なんて刑務所に入ればいい、
鬼のような母親、子を産む資格のない最低な人間、と
思う風潮があるが
私はそうは思わない。

けれど、昔はそう思っていた。

だが、児童虐待を知れば知るほど
その思いは間違っていたのだ、とつくづく思う。

子ども好きな保育士のたまごたちは
虐待をするなんて信じられない、そんな親とは
別れて暮らした方が幸せだ、と信じている者が少なくない。

虐待をする親は
はじめから鬼のような母だったのか?
子を憎んでいたのだろうか?

そうではない。

その真実がこの本には書いてある。
(もちろん他の本にも書いてあるけど)
この本の内容は新聞社が描いているだけあって
リアルで読みやすい。

新書だが情報が多く読み応えのある
虐待に関する本です。

オススメ。

母に心を引き裂かれて

2009年09月06日 テーマ:こころ
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ボーダーラインと呼ばれる境界性人格障害。
あなたの周りにもきっといます。
私も周りにも数人います。
もちろん、確実にと診断できるわけじゃありませんが
境界性人格障害に関する本を読めば
思い当たるような人は必ずいます。

この本は境界性人格障害の母親に
育てられた子どもについてかかれている。
虐待、子殺し、うつ病、依存症など
さまざまなこころの問題に関連している
境界性人格障害をもつ母親。

境界性人格障害について手始めには
人格障害かもしれない』もオススメですが
この本は多くの症例が載っており、ページの割に読みやすいのでオススメ。

父親(境界性人格障害を妻に持つ男性のこと)についても言及、
日本ではなかなか浸透しない
専門家によるカウンセリングなしに
母親によって傷つけられたこころを癒すのは不可能と言っています。

私の母親はちょっと、いやかなりヘン、
変わっている、好きになれない、近寄りたくないと
思っている方、ぜひご一読ください。

女子少年院

2009年09月03日 テーマ:子育て 保育 教育
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著者は幼稚園の先生を経て
女子少年院の教官として12年を過ごし、
現在は大阪府知事がクソと言っていた教育委員会で
不登校対策に取り組むなど、さまざまな活動をしている。

『女子少年院』昔はこの題材のドラマなどもあったが
現在は「非行」という言葉も死語のようになり
触法行為は身近に蔓延し、特別なものではなくなってきている。

女子少年院は全国に9か所ある。
著書は実態と限界、抱える問題など簡単に触れてあり
多くは出会った少女たちについてページが割かれている。

少年院は刑務所とは違う。
教育機関でもあり、基本的生活習慣などを
身につけさせる場でもある。
そして立ち直り、贖罪教育の問題について
女子少年院だけの問題ではないが
その限界についても触れている。

少年院や刑務所の出所者の再犯率は高い。
矯正施設(少年院や刑務所)で立ち直ったとしても
出所した後のケアが十分でないため
再び法を犯すような環境に身を置くしかないものが多い。

私たちにできることは何か。
まずは「知ること」だと思う。

女子少年院

思春期までにこそ心豊かに

2009年08月01日 テーマ:子育て 保育 教育
ちょっとじゃすまない独り読み



サブタイトルは
「いい子を求めない子育てのすすめ」

家庭裁判所調査官って知っていますか?
アイシテルというコミックがドラマ化され
田中美佐子が演じていたのが
家裁調査官です。

数十年間、家裁調査官として
非行臨床の現場で働いてきた著者の
重みのある提言です。

が、それらは
どこでも言われているような事です。
そんなこと育児雑誌にも書いてあるよ!
と思うかもしれませんが
分かっているようで
分かっていない子育てをしていませんか?

それらがどう子どものこころや行動に
影響を与えているか?
求めている「いい子」って何でしょうか。

「いい子」と言われる子どもの多くは幼児の時から
自分の本当の意思や要求を表現せず
親の期待に沿った行動をとるようです。
これは被虐待児にも言えることです。

自分の本当のやりたいこと、
おやつを食べたい、友達と遊びたい
こんなことを言うと親を怒らせてしまうからです。

子どもにとっての「教育熱心」が
心理的虐待になっているかもしれません。

非行臨床から読み説く
子育てのすすめとは?

スキップ

2009年07月31日 テーマ:小説
ちょっとじゃすまない独り読み



あらすじ

17歳の私、真理子が
42歳の真理子として目が覚めた。

結婚もしているし
子どももいるし
学校の先生になっているし

もう二度と帰れないあの頃に?!
お父さん、お母さん、もう会えないのでしょうか。

ここで42歳として生きていくのでしょうか。


何とも言えないフレッシュな気持ちになります。
切ないのだけれど、晴々とするような
読む前は悲しいのかな、なんて思っていたけれど
意外にそうでもなかった。

浅田二郎的なファンタジー、
ノスタルジーはなく
みずみずしい読後感を味わえました。
なもんで、感動!もないのです。
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