

さあ、有馬ウイークのスタート! 中央競馬の1年を締めくくる有馬記念(25日、中山、GI、芝2500メートル)が、いよいよ今週末に迫った。主役を務めるのは、これがラストランとなるブエナビスタ(栗東・松田博資厩舎、牝5歳)だ。ファン投票では3冠馬オルフェーヴルを抑えて、2年連続トップ。しかも、その支持率は昨年の72・5%に次ぎ今年は70・4%と、牝馬では史上初となる2年連続の70%超え。ファンの熱い思いを担った名牝が“クリスマス・グランプリ”で勝利を収めて、引退に花を添える。
有終Vを願っているファンの思いに応えてみせる。2年連続で有馬記念ファン投票1位に輝いたブエナビスタが、3年2カ月に及ぶ競走生活の最後を、史上最多タイとなるJRA・GI7勝目で鮮やかに締めくくる。
「今年は3冠馬がいるからどうかと思ったが、これだけのファンが応援してくれるのは、本当にありがたいことだから」
松田博資(ひろよし)調教師(65)=栗東=が、感謝の気持ちを口にする。10万9247票を集め、3冠馬オルフェーヴルを抑えてのトップ当選。支持率70・4%は昨年の72・5%を少し下回ったものの、2年連続で70%以上は05、06年ディープインパクト以来。牝馬では史上初めての快挙だ。GI6勝、獲得賞金14億7886万9700円はテイエムオペラオーに次ぐ史上2位で、牝馬では堂々の1位。過去の実績も、ファンの信頼も、名牝と呼ぶにふさわしいものを築き上げた。
前走のジャパンCを勝った後も、状態に関しては文句なし。14日の1週前追い切りは滋賀県・栗東トレーニングセンターのCWコースで6ハロン80秒5、ラスト1ハロン12秒1とシャープな伸びを披露。18日は坂路を4ハロン65秒4と軽めの調整だったが、軽やかな動きが目を引いた。「気持ちよさそうに走っている。体のハリはいいし、今の状態をキープできればいい」と松田博師が言えば、担当の山口慶次厩務員も「最近はこの馬のいい時のうるささも出てきた」。ラストランに向けて、状態はピークに近づいている。
昨秋のジャパンCで降着となってから勝利に見放されていたが、前走、1年ぶりのジャパンCでこれまでのうっぷんを晴らす走りを見せた。国内では20戦目にして初めて1番人気を凱旋門賞馬デインドリームに譲り、2番人気での出走となったが、レースぶりは堂々たるもの。いつもより前めの6番手で進めて、直線では先に抜け出した秋の天皇賞馬トーセンジョーダンを外から急追。最後はクビ差競り落とした。
「ブエナビスタは、今の現役最強馬。最高の走りでした」。4度目の騎乗で勝利に導いた岩田康誠(やすなり)騎手(37)=栗東・フリー=は、「レース後には引退式もあるし、さらに強い姿を見せらせるようにがんばりたい」と有馬記念Vへ意欲を燃やす。
「ここまでは、あっという間だった。ブエナビスタは、男馬相手のGIを使い続けながら、どんな時でも、どんな条件でも崩れずに走ってきたから」と最後の戦いにも信頼を寄せる松田博師。ラストランを勝利で飾り、有馬記念後に行われた03年シンボリクリスエス、06年ディープインパクトの引退式と同じように、ファンの温かいまなざしと拍手に包まれて最高のフィナーレを迎える。
ブエナちゃん、今までほんとによく
がんばりましたよね~
ラストランを勝利で飾って
引退式を迎えられれば
もう言う事なし
ですよね
でも、とにかく 無事で走り終えてくれれば
まず、その事だけを祈ります
それにしても・・・
特別登録を行った馬の中からファン投票の得票数上位10頭が優先的に出走できるグランプリ・有馬記念。ファン投票のトップ10で出走を回避したのは、6位アパパネと10位ウインバリアシオンの2頭のみで、人気、実力ともに現役を代表するスターホースが一同に集結。登録馬16頭中GI ホースが11頭という、まさしく“夢の競演”が実現することになった。特に注目を集めるのは、このレースが現役ラストランとなるブエナビスタと、今年のクラシック三冠を制したオルフェーヴルの初対決。名牝が有終の美を飾るのか、三冠馬が世代交代を告げるのか、それともこの2頭の間隙を突いてグランプリの栄冠を勝ち取る馬が現れるのか? ゲートインの瞬間が、今から待ち遠しい。
前走のジャパンカップ優勝後、この有馬記念を最後に引退し、繁殖入りすることがオーナーサイドから発表されたブエナビスタ(牝5・松田博資)。強烈な決め手と卓越した安定感で、日本の競馬の頂点に君臨してきた希代の名牝の走りが見られるのも、このレースが最後となる。これまでに積み上げてきたGI・JpnI のタイトルは、2008年の阪神ジュベナイルフィリーズ、2009年の桜花賞・オークス、2010年のヴィクトリアマイル・天皇賞(秋)、そして今年のジャパンカップと、4年連続で合計6つ。2年連続してファン投票1位に選ばれた有馬記念で、7つ目の勲章を手に入れて引退の花道を飾ることができるのか、大注目の一戦だ。
もしブエナビスタの名前がなければ、今年の有馬記念はオルフェーヴル(牡3・池江泰寿)一色になっていたかもしれない。皐月賞・日本ダービー・菊花賞を、いずれも後続をまったく寄せつけない強さで圧勝。JRA史上7頭目のクラシック三冠馬に輝いた。デビュー当時は若さが目立ち、3戦目の京王杯2歳Sでは10着という大敗も経験したが、6戦目となったスプリングSでの重賞初制覇を皮切りに、破竹の5連勝で現3歳世代の頂点に立った。古馬とは初対戦となるこの有馬記念で、4つ目のGI タイトルを手に入れることができれば、JRA賞年度代表馬も当確だろう。
今年の夏以降、素晴らしいパフォーマンスを見せているトーセンジョーダン(牡5・池江泰寿)。約2か月の休み明けとなった3走前の札幌記念を制して臨んだ前々走の天皇賞(秋)は、豪華メンバーが揃ったこともあって7番人気の低評価だったが、中団待機から直線で力強く抜け出し、1分56秒1という驚異的なJRAレコードでGI 初制覇を飾った。続く前走のジャパンカップでも、天皇賞(秋)で4着に退けたブエナビスタに逆転は許したものの、2番手追走から早めに抜け出す積極策で2着を確保した。5歳秋を迎えて完全に本格化しており、今回も好勝負は間違いないだろう。
今年3月26日の国際G1・ドバイワールドC(メイダン・オールウェザー2000m)で、日本馬として初優勝の快挙を成し遂げたヴィクトワールピサ(牡4・角居勝彦)。国内でも昨年に皐月賞と有馬記念を制しており、GI タイトルは3つ保持。今年の豪華メンバーの中でも実績は上位と言える。この秋は凱旋門賞制覇を目指したものの、海外遠征先でのアクシデントにより出走を断念。前走のジャパンカップは実に8か月ぶりの実戦でこの馬本来の走りが見られず、13着に大敗した。前走後は栗東トレーニング・センターでプール調教と坂路・CWコースを併用しながら順調に乗り込まれており、体調面では相当な上積みが見込めそう。4戦全勝の中山・芝コースなら、一変する可能性も十分ある。
アーネストリー(牡6・佐々木晶三)は、上半期のグランプリ・宝塚記念でGI 初制覇を達成した。それも2番手追走から早めに抜け出す横綱相撲で、2着馬ブエナビスタに1馬身半差をつけて危なげなくゴールイン。走破タイム2分10秒1はコースレコードと、内容的にも堂々たる勝ちっぷりだった。2009年の秋シーズンに本格化を迎えてからは、安定した先行力で現役トップクラスの走りを続けてきている。前走の天皇賞(秋)では、14着と思わぬ大敗を喫したが、超ハイペースに巻き込まれて持ち味を出せずに終わった。持ち味の先行力を活かせる中山・芝コースに替わる今回は、地力を見直す必要がある。
今年の3歳クラシック戦線はオルフェーヴルの独壇場だったが、その陰に1頭の大物が隠れていた。約7か月ぶりの実戦となった前走の鳴尾記念を豪快に差し切ったレッドデイヴィス(せん3・音無秀孝)は、まだ能力の底を見せていない印象がある。元々、せん馬のためにクラシックの出走権はなかったものの、今年に入ってシンザン記念→毎日杯とGIII を連勝した逸材。そのシンザン記念では、のちの三冠馬オルフェーヴルを1馬身半差の2着に退けている。距離もコースも未経験のうえに、相手関係も一気に強化されるが、大駆けの可能性を秘めている。
ヒルノダムール(牡4・昆貢)は、今年の天皇賞(春)の優勝馬。その後のフランス遠征では、初戦の国際G2・フォワ賞で2着に好走したものの、本番の国際G1・凱旋門賞(いずれもロンシャン・芝2400m)では10着に完敗した。帰国後はジャパンカップに登録したが、調整期間が短いことなどを考慮して出走を回避。この有馬記念に目標を切り替えて、じっくりと乗り込まれてきた。調教で見せる動きは、ひと追いごとにグングン良くなっており、好調時の雰囲気に近づいてきている。皐月賞2着の実績から、中山・芝コースの適性にも太鼓判を押せる。
マイネルキッツ(牡8・国枝栄)は、2009年の天皇賞(春)優勝馬。翌2010年の天皇賞(春)でも、優勝馬ジャガーメイルと0秒1差の2着に好走しており、芝・長距離部門での実績は現役トップクラスと言える。8歳を迎えた今年は善戦止まりのレースが続いていたが、JRAの平地競走では最長距離となる中山・芝3600mで行われた前走のステイヤーズSで、久々に強い競馬を披露。後方待機から豪快に捲り、4コーナー先頭から堂々と押し切って重賞3勝目を挙げた。ベストは3000mを超える距離と言えるが、中山・芝2500mでも、スタミナを問われる厳しい流れになるようなら、出番があるかもしれない。
2010年の天皇賞(春)を制したジャガーメイル(牡7・堀宣行)も、まだまだ衰えは感じられない。東京・芝2000mでJRAレコード決着となった前々走の天皇賞(秋)は9着に敗れたが、距離が400m延びた前走のジャパンカップでは、14番人気の低評価を覆し、後方追走からゴール前で鋭い伸び脚を見せて3着に食い込んだ。過去3年は、いずれも12月に香港へ遠征していたため、7歳にして有馬記念は初挑戦。3歳秋のデビュー当初で条件クラスの戦績とはいえ、中山・芝コースにも〔1・1・0・2〕と良績があるだけに、侮れない存在だ。
この秋のパフォーマンスはひと息ながら、ハイレベルと謳われてきた現4歳世代の強豪たちも多数スタンバイしている。天皇賞(秋)→ジャパンカップの“王道”を歩んできた4頭に注目。昨年のダービー馬エイシンフラッシュ(牡4・藤原英昭)、昨年のジャパンカップ優勝馬ローズキングダム(牡4・橋口弘次郎)、今年の日経賞(阪神・芝2400mで開催)など重賞3賞のトゥザグローリー(牡4・池江泰寿)、天皇賞(秋)で2010年2着、2011年3着の実績があるペルーサ(牡4・藤沢和雄)は、いずれも前走のジャパンカップで8着、9着、11着、16着と大敗しているが、この1戦だけで見限るのは早計だろう。もう1頭、春の宝塚記念(5着)以来、半年ぶりの実戦となるルーラーシップ(牡4・角居勝彦)も、超一流の素質馬。休み明けを差し引いても、マークしておく必要があるだろう。
どのお馬ちゃんも
キルことは非常に難しいですね・・・
馬券的には、ブエナちゃんを軸に
組み立てていくつもりです