2012年の江戸川乱歩賞応募作の3割はこうなる!! | 佐和のブログ φ(´∀`へ)へ 死ぬまでに何か書いておこう!!

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江戸川乱歩賞といえばミステリ小説の大家である江戸川乱歩の名を冠した、小説家になるための登竜門として最も有名で賞金額も高い新人賞の一つです。

この江戸川乱歩賞を受賞するためには、何個か条件があると言われてます。
例えば、社会問題を扱っていることや特殊な職業についておりその職業で身に付けたスキルやノウハウを利用した事件解決などです。

そのため大きな社会問題があった年は、その社会問題をテーマにした小説ばかりが応募されると言われています。例えば、1996年の江戸川乱歩賞では半分くらいが地下鉄サリン事件と阪神大震災をテーマにしたものだったと当時の選考委員の人は何かで述べていたと思います。

選考委員は最終選考だけを行い、一次審査や二次審査は下読みと呼ばれる新人作家さんやライターさんが行うので、選考委員の発言がどこまで本当のことかはわかりませんが、少なくとも繰り返し言われてきた一時的に同じテーマが増えることは類推できます。

選考委員のコメントを去年と一昨年をついさっき読みましたが、どうやら臓器移植法が通過したこともあり、ここ最近は臓器移植、あるいは臓器売買がブームだったみたいです。

さて、ここで本題。
次の江戸川乱歩賞ではどんなテーマが増えるのか?
考えるまでもなく、地震、津波、原発事故、少しひねって救助した自衛隊をテーマにしたものが増えるでしょう。というか応募作の三割はこのテーマではないかと私は考えています。
(完全な一般人の私には確かめようはありませんが)

もっと言うと、これらのテーマと絡めて全体のトリックの5パーセントは同じものになるのではないかと考えています。
(何ども言いますが私には確かめようがないんですが)

今回の津波があったとき、一部の市町村で戸籍が紛失したというニュースが何どもありました。それを利用した戸籍の乗っ取り、人物の入れ替わりなどのトリックが爆発的に増えると思います。砂の器式とでも名付けたくなるトリックですね。

しかし、実際の受賞作はこれらをテーマにしたものではないでしょう。
そう考える根拠は以前、江戸川乱歩賞を受賞した福井晴敏さんです。彼は前述の96年の江戸川乱歩賞に「川の深さは」という作品を応募し、最終選考まで残りましたが受賞を逃しております。翌年、「twelve Y.O.」で江戸川乱歩賞を受賞しておりますが、両者を読んでみればどちらが優れているのかは誰の目にも明らかです。
はっきり言って受賞作の方が面白くないんです。

では面白かった「川の深さは」がなぜ受賞できなかったかというと、この作品はオウム真理教の地下鉄サリン事件のようなテロをテーマとして扱っているのです。そのため、受賞を逃したと言われております。

つまり、2012年の江戸川乱歩賞は地震、津波、原発事故、救助した自衛隊をテーマにした応募作は増えるが、受賞する作品はこのどれでもないと考えるのです。
(まぁ、江戸川乱歩賞に応募する人は以上のことを考えて応募するといいと思いますよ。私には関係ないけどね)