Den Fujitaの商法〈1〉/藤田 田
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◆250日連続投稿記念◆
気付けば250日。正しい努力を前提とした継続であればなお良いのだが、
正しい努力を知るためには、まずは継続してみることが必要なのではないだろうか?

「どういった文章がアクセス数を稼ぐのか?」
「世の中にはどれほどの言葉があり、どんな表現技法があるのか?」
「自分は何を知っていて、何を知らないのか?」

ブログを続けることで、それらがなんとなくだがわかったような気がする。


さて今回は日本マクドナルドの生みの親である、藤田田(ふじた・でん)氏の本を書評する。
心に残った個所を取り上げるので、興味を持った方は是非一読あれ。



◆「動くこと」は「働くこと」ではない◆
人はどうしても動き回っていると、働いているような感覚になってしまう。
しかし、動いていることが働くことなのではない、と藤田氏は指摘する。

「社長にわざわざ挨拶に来る社員より、
席に座って会社のためになることを考えている社員のほうが働いている。」
と藤田氏は述べている。



◆商売は「テイク・アンド・アスク・フォー・モア」◆
世界で活躍する商人はギブアンドテイクとは言わないという。
彼らは「取った上で、さらにもっとよこせ(take and ask for more)」と言うらしい。
これなら儲かる、と藤田氏。

米国マクドナルドと対等にビジネスをした藤田氏ならではの言葉である。



◆煙突を横にするという発想◆
日本では、煙突はかつて繁栄の象徴だった。
ところが現在では公害の象徴となり、悪魔の象徴となった。

藤田氏は、「煙突を天に向かってそびえ立たせるのがいけないのであれば、
せめて煙突を横に出す方法は無いのか?」と述べる。
そういった発想が、将来ますます重視されるのだという。

「煙突を横にしたら、周辺地域に迷惑ではないか」
そう思ったらアウト。横が駄目なら地下があるのだ。



◆ブロガーのあとがき◆
藤田氏は1926年生まれ。
しかしながら、「日本人がハンバーガーを千年食べ続ければ、日本人も色白の金髪人間になる」
などという、戦前生まれとは思えぬ発言をしている。
もちろん、この言葉の本意は「日本人が、欧米人と遜色のない民族になってほしい」という願いである。だとしても、若々しい発言である。
この言葉はマクドナルド創業者、クロック会長をも興奮させたという。

人を引き付けるのは、熱い言葉である。
その法則に国境は無いのだ、と本書を読んで感じた。