- 日本を貶めた10人の売国政治家 (幻冬舎新書)
- 小林よしのり・編
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◆この本について◆
この本は三部構成になっている。
第一部は座談会。小林よしのりや勝谷誠彦など、
著名人による対談形式になっている。
第二部は複数人にアンケートを実施し、
それらを合わせて順位付けしている。
ちなみに売国政治家第一位は「河野洋平」。
第三部は、アンケートの内容の公開。
◆個人的に面白かった箇所◆
売国政治家・総合第3位の「小泉純一郎」の項。
AIGがクリントン政権を動かし、日本に圧力をかけて
生保業界に競争原理を導入させた。
結果、千代田生命や東邦生命を破綻させ、
外資に買収させたのは有名な話。
小泉氏はそれを簡保で実現しようとしたらしい。
この項の執筆者である関岡英之氏によると、
簡保を民営化し、競争原理を働かせて破綻させ、
外資に買わせようとしたのだという。
小泉自身「旧大蔵族」かつ「保険族」であるので
(医療制度に固執したことからも、それがわかる)
小泉は単に大蔵の流れを継承して「市場原理主義」を
導入しようとしただけなのだ。
関岡氏は小泉氏を「米国と旧大蔵に忠実な飼い犬」と酷評している。
◆ブロガーのあとがき◆
政治家は本来国益のために活動すべきである。
しかし、その政治家が「売国」と言われてしまっては
当人たちは黙ってはいないだろう。
もちろんこの本の意見はひとつの意見であって、
全ての意見ではない。
しかし、少なくともそのような考えを持っている国民がいる
ということは常に肝に銘じて欲しいものである。