「最終節」について真面目に考えてみた | 佐月麻理子のアタシばかだなぁ~(*>_<*)

佐月麻理子のアタシばかだなぁ~(*>_<*)

日本プロ麻雀協会11期前期さつきまりこです☆
第14期女流雀王
雀王戦B2リーグ所属
元『佐月麻理子のさぁツキまくるぞ♪』

今回のブログ、賛否両論あると思います。
批判もあると思うけど、今の私が考えられることを書いてみよーかなって。

※自己満の長文です。批判のコメントもちゃんと受け付けます





忘れっぽい私も最終節のことは大抵よく覚えている。

今回の最終節も私にとって思い出に残る対局となった


坪川義昭プロ
佐々木陽介プロ
菊地俊介プロ
黒渕俊プロ

内、2人が私と同期である

佐々木くんは昇級争い、菊地くんは残留争い
私は3ラスさえ引かなければ大体残留という位置にいた。





そんな最終節、最終戦(抜け番黒渕プロ)のお話。


四回戦までの結果


私はラス以外、佐々木くんはトップ、菊地くんもトップが欲しい、東2局

56888p22555m333s

タンヤオ三暗刻を聴牌する
47pが場に4枚切られ、誰が引いてきても切られそうな場に
持ってくる2m
高目スッタンに変化する。
そこへ菊池くんが6pをツモ切る

ロン32000


ここで、役満をあがっても意味がない。
トップがほしい二人の目を潰していいのだろうか。


もやもやとした気持ちで役満をあがった私は、そこからのことをあまり覚えていない。

ラスがほぼなくなり余裕を持って変な感情を抱いたところからが間違っているのだと思うのだけれど…


佐々木くんの親番でのリーチ。
それに追いかける菊地くん。
…の一発目私には菊地くんの安牌はあるけれど親の佐々木くんの安牌がない状態。よく考えればなにか通りそうな牌があったかもしれない。

なのに私はどうしたらいいかわからなくなって、どちらにも通っていない場に高い色の危険な牌を打つ。
これが菊地くんの一発にあたり16000点。

オーラスを迎え、佐々木くんは跳満ツモか私からの満貫直撃でトップ。


残りあとわずかな巡目で佐々木くんからのリーチが入る。
流局して開けられた手は
タンピン三色ドラ
ツモってきっちり捲る跳満








あの16000点、16ポイントは結果的に菊池くんの降級、残留には影響はなかった。


だけど、私があそこで打たなければ、そのまま続いてたら佐々木君がツモっていたかもしれないし、菊地くんがツモっていたかもしれないし、横移動していたかもしれない。
佐々木くんの昇級があったかもしれないし素点をもっとなくした菊地くんが降級した可能性もあった。


最終戦をどう打つかはすごく難しい。
私は偉そうに誰かをかわいそうと思ったり、誰かに気をつかえるような実力があるわけでもない。だから、麻雀というゲームに対して失礼な打牌を選択してしまったのではないか…

素直に役満を喜ぶ気持ちを持ってよかったんじゃないかなぁー。
終わって一週間経って思う




ーーーーーーーー

私がC2リーグから昇級した時
最後の半荘は同卓者の市井さんとのトップラス条件。
ラス前までトップラスは絶望的だった。
そのラス前で親番の残っている人が早い巡目にリーチをかけてそれに安牌のない市井さんが一発で打ってしまう。
そして迎えるオーラス。

親と市井さんの点差はほんのわずか。
親がノーテンで市井さんの聴牌した瞬間にトップラスではなくなる。

早々に白をポンした市井さん。そこから長いツモ切りが始まる。
もう聴牌しているの?
親は降りている上に下家の市井さんに鳴かれないような牌を選択して打っている
私の手牌はバラバラで、それでもあがらなければと仕掛けて、だけど役がない聴牌。
そして、流局。
市井さんは………
ノーテンだった。

後で聞くと完全イーシャンテンが埋まらなかったそうです。

ーーラス前にあがった彼は次局に繋いだ親番でなぜあっけなく降りたのだろう。




同じ最後の半荘、別卓では、目なしになった人が南場の親番が終わってからずっとツモ切りをしていた。
結果、その人から鳴いた誰かが何かをツモって昇級を決めた。
ーー「自分には決められないから」という言葉にはどんな気持ちが込められてたのかな。




初めての最終節は九段下のエスプリで行われた女流Cリーグ。
ギリギリで残った私は浮足立ってしまって、最終半荘は完全な目なし。迷惑にならないことだけを考えて誰にも鳴かせず誰にも放銃せずにいることで迷惑をかけないことに徹しようと考えた。
ーー普通に打たないことがすでになにかおかしいとは思わなかったのかな。




2回目の女流最終節は余裕のあるCリーグ
同期が最終半荘トップを取れば昇級。オーラスを迎えた対面にいる彼女にあがって欲しいと思い下家に絞って鳴かせないように打った。
ーー麻雀に私情は持ち込んでいいのかな




C3リーグではトップ条件の人がいた時に目なしの人が普通に打ってトップをとった。
ーー昇級できなかったことを悔しがる人の横で、そのおかげで昇級した人が笑顔をみせる。
これが普通の姿なのだろう。




最終節の打ち方はひとそれぞれ。
どう打つか、何が正解かはわからない。
最初の例に出したツモ切りをした人も、
最後の親番で市井さんの放銃を避け、絞っていた人も
黒子に徹した私も
同期を応援する気持ちで絞った私も
なにも関係なく普通に打った人も


どれも、誰かにとってはいいことであって、誰かにとっては悪いことであった。

多分普通に打った最後の人が正しいのかな。と今の私は思うのだけれど。

リーグ戦はフリーとは違い、一半荘勝負ではないため、思考や選択の幅がその分広がる。


何が正解で何が間違っているのか………


好きな観戦記の一つhttp://npm2001.com/jannou/kansenki/7-jannou-4.html

小倉孝プロが雀王になった年の観戦記の最終半荘最終局を読みながら、たろうさんでさえわからないのだ。
私にはまだまだわからないことだらけで当然なのだ。
と思う反面、

それでも、

自分なりに正解と思える根拠のある選択ができるようになりたいと思った今回の最終節でした。