近年、新しい働き方として注目されている「パラレルワーク」。「パラレルワーク」とは、「副業」ならぬ「複業」という言葉に置き換えられるように、複数の仕事を並行する、複数の収入源を持つという考え方です。それを実践している人を、「パラレルワーカー」といったりします。
そんな言葉にちなんで、「パラレルライフ」を宣言してみようかと思いました。
現在私は、フリーランスでアナウンサーをしており、そして、現在進行形で大学院博士課程に在籍している女子大学院生♡（すみません…）で、去年、息子（通称：おにぎりくん）が生まれたママでもあります。
お仕事＆研究＆育児をしている訳なのですが、「何をしている人ですか？」と聞かれたり、書かないといけない場合に、「はて、なんと答えようかな」と思ったりすることがあります。アナウンサーは旧姓で、研究は結婚後の名前で行っているので（手続き上）、アナウンサー、学生などどれかとして話が進んでいくこともあります。一つのことのみに取り組む方が、真剣に取り組んでいるというように思われることがまだまだ多いとも感じてます。
ただ、私、お仕事も、研究も、大切で、面白く、真剣にやっております。そして、研究や、最近始まった育児も、私の生活に、お仕事とはまた違った面白さを運んできてくれています。またそうした面白さの中に、お仕事での言語行動が、研究での気づきつながっていたり、研究の一環で学んだ知識が子育て中に遭遇した出来事につながっていたりと、これまでの経験がリンクしているということに気づかされる瞬間があります。
しかしながら、そうした自分自身やその生活をどのように表現しようかと考えたとき、例えば、学生はお仕事ではないので、「複数の収入源」の一つとして、そこでお金を生み出している訳ではなく、「パラレルワーカー」とはちょっと違うなぁと。（ちなみに、パラレルワークという意味では、アナウンス業に、講師業もしたりしますが、なんだかそれは私自身の感覚では、同領域に属した「ことばのお仕事」という意味で、それほど相違はないようにも感じています。）とすると、言葉が見つからない・・・と。
なので、「パラレルライフ」としました！「パラレルライフ」とは、自分という人や生活に、彩りをもたらしてくれる複数の役割や活動を持つことというような意味でしょうか。お金という枠をどければ、趣味や子育てもその一つ、地域活動やボランティアも含まれます。
なぜ、わざわざここに記してみようと思ったかと言えば、出会った人たちやコミュニティ、そこで求められる役割によって、私たちの立ち位置は常に変容していて、年齢を重ねていくにつれて、色々な自分を持っている人も多いのではないかなと思うからです。でもそれらは、それぞれに孤立していて、あれもやって、これもやってと、時間が取られてしまっているとか、一つのことに集中していないなどと考えてしまうと切ないし、もったいないなと。一人の人間が様々な面を持っていて、それらが合わさることで、その人の生活、人生、その人自体に、より彩りが生まれていると考えていけたら、お互いに尊重し合える、さらに楽しい世の中になるのではと思ったのです。そうした様々な面は、一人の人の持つ多様性でもあるのだと思います。
そして、宣言する以上、より様々な所に還元していけるように全力投球するという気合いも込めて。長くなってしまいましたが、以上、「パラレルライフ」宣言でした！