すかいらーく、IFRS適用により8年ぶり再上場、のれん非償却のメリットを活かすについて解説する | 日米公認会計士・日米税理士・公認不正検査士・行政書士·国家公務員1種試験経済職合格者福留聡のブログ

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すかいらーく8年ぶり再上場が決まり、10月9日に東証1部に上場することが見込まれています。

下記が東洋経済の記事です。
すかいらーく、IFRSで8年ぶり再上場の真意
http://toyokeizai.net/articles/-/46589?page=2

またIFRS適用の有価証券届出書が下記になります。
http://www.tse.or.jp/listing/ifrs/b7gje6000004jhqq-att/b7gje6000004u58k.pdf

すかいらーくは、再上場のネックになったのが、MBOの際に生じた巨額ののれんと有利子負債であり、のれん償却費の負担が毎期75億円生じており、業績を圧迫していた。
なお、MBO当時ののれん残高は1,800億円程度である。
ただし、IFRSはのれん非償却で減損テストを毎期すればいいので、
有価証券届出書によると、2013年12月期ののれん残高1,463億円の内、
資金生成単位ごとに按分すると
ガスト760億円
バーミヤン160億円
ジョナサン182億円
夢庵124億円
その他236億円であり、

その他ではステーキガストの簿価が4億7千万円ありますが、これについて減損の可能性について触れられております。

いずれにしろ、IFRS適用でのれん非償却により、今後償却負担がなくなるので、2013年12月期の会社の税後利益が70億円、税前利益が118億円なので、のれん償却不要はかなり大きいですね。


今後もMBO、MAをして企業を再生され、IFRS適用によりのれん非償却のメリットを活かし上場する会社がでてきそうですね。