ここ、パリでの平日の朝は、とっても早起きだ。眠りも浅い上、早朝5時くらいからCAFEを入れ、PCに向かう。
日本が、丁度、午後のdaytimeなので、どうしても、この時間内に電話等をしなければならないからで、
結構、この静かな朝が、一番、仕事が捗るのも事実。

今朝の日本のクライアントさんとの話で、4月末から日本で公開されるというパリ5区カルチエ ラタンの中心にある
クリュニー中世美術館のタピスリーのイベントの話になった。
この公開にむけて、各国のクリエーター達がイメージする中世のグラッフィックをモッチーフに商品を作るというとっても
興味深い企画。

今日の午後のアポが明日に変更して、時間が、ポッと空いたので、この美術館に寄ってみることにした。



この美術館は、大昔1世紀頃のローマ時代の公共浴場の一部の遺跡と15世紀末にその公共浴場跡に建てられたブルゴーニュの修道士の
邸宅の二つの重要な文化財によって構成されていて、1843年に美術館に生まれ変わったそうだ。

今日の午後は、クラスのソルティー、課外事業で先生と
訪れている高学年の小学生や中学生がやたらと多い。狭く、小さく、
こじんまりした美術館でゆっくり                
落ち着いて、鑑賞していることができないくらい、
正直、うるさい。

個人的にキリスト教会の十字架の画や彫刻は、どうしても苦しみしか感じられず、好きにはなれないので、入館するや、真っ先に、
うるさい子供たちをかき分け、最大の見どころ、また、4月末から日本で公開される、
五感をテーマにした『貴婦人と一角獣』La Dame a la licorne という6枚で構成された連作のタピスリーの展示室、13番の部屋にいく。
この暗室の空間の中で、赤いタピスリーが浮かび上がるコントラストは、なんとも幻想的ですばらしい。
横で、課外授業の引率の先生が、この年代の洋服や生活習慣等を説明しているのを一緒に聞き入って、長い時間、イスに座り、鑑賞する。まるで、絵本のようだ。
この6枚のタピスリーは五感の味覚、聴覚、視覚、嗅覚、触覚に欲望を表したものだと言う。
動物も想像上のもので、角が一つしかないく貴婦人はとても、美しい。
退色を防ぐため、照明も極端に暗い上、当然、フラッシュ撮影禁止。
上手く撮れていないが写真をUPしてみた。






ちょっとの寄り道、クリュニー中世美術館の13番の部屋の空間に身を置き、ほんのわずかの特別な時間を過ごし、帰路についた。




                      
明日も、お楽しみに。


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