今回同じレースに出場した古田さんですら

 

翌日の講演会で、あまりにひどい海のコンディションに

 

途中で何度もリタイヤしようと思ったそう。。。

 

 

波から抜け出たはいいものの

 

 

 

泳いでも泳いでも全く近づかないブイ

遠すぎて見えない折り返し地点

 

 

泳ぎきれる可能性をゼロに感じましたガクリ

 

 

 

ライフセーバーも予想以上に少なく

私に何かあっても誰も気づかないでしょ・・・

という不安で軽くパニック。

 

 

 

近くにサーフィンやカヌーで浮いてる救助隊員に

 

 

 

 

「私のことお願いだから見ててね!」

 

 

と必死に声をかけて保険をかけて泳ぎ始めましたあせる
 

 

 

皆さんクロールで泳ぐ中、

 

平泳ぎの私は当たり前にどんどん取り残されていき

 

とにかく見捨てられないように必死に泳ぐしかありません。

 

 

それでも私の他に2人の女性もアップアップ状態で

 

まるで船から突然突き落とされた状態の三人叫び

 

 

 

決して覚悟を決めて挑んだ選手とは思えない地獄絵図ガーン


 

 

 

せめてビリは嫌。

 

 

 

 

という最後の謎なプライド?を胸に

 

 

 

 

とにかく必死でもがいて泳いでいたところ

 

 

そんなお互い瀕死の状態にも関わらず

 

 

 

 

「大丈夫?」

 

 

 

と声をかけてくれたのですうるうる

 


 

みんなライバルでもなんでもなく

同じく自分との戦いに挑んだ仲間であり同士なのです。


 

プールとは違う波の激しい動きに揉まれる中

 

 

「私だけじゃない、みんな同じ状況の中頑張ってるんだ」

 

 

 

私の中でリタイヤという文字は消えます。

 

とにかくゆっくりでもいいから

最後まで泳ぎきるんだ!

 

と決め、コースのなるべく内側を泳ぎ

 

少しでも水泳距離を多くしないよう心がけ
 

時に背泳ぎをして体を休め

 

元に戻ると方向感覚を失い

 

 

一瞬パニックになったりしながら

 

 

マイペースで自分なりに突き進んでいました。
 

 

すると後ろからトビウオのような集団がバシャバシャと

迫ってくるではないですか~ビックリマーク

 

 

10分後に出発した次の集団です。
 

 

 

経験者の方々に忠告されていたのはこれだったんですねー!!

 

 

巻き込まれ注意のため

 

 

絶対外側で泳ぎなさいという忠告。

 

 

 

時既に遅し、、、

 

 

 

 

 

 

タイムを狙う本気トライアスロンの方々に

 

 

 

 

次々と揉みくちゃにされていきます><
 

 


 

嫌~~~っ!

溺れる~~~~~っ


 

逃げ出したくても平泳ぎでは到底間に合いません。

 

 

 

そこで私!

 

 

 

 

「同じくクロールで交わす作戦」。

 

 

 

 

クロールは出来ないわけじゃないのですが

 

 

 

私にとって体力の消耗が激しく

 

なるべくカッコつける時にしか出さない技でした。

 

 

 

 

その数十秒間、私は間違いないく

 

 

 

記録を狙う本物のトライアスリートでした。

 

 

 

もちろんっという間に取り残されていき、、、

 

 

 

 

 


そんな中またもや猛スピードの選手が

 

 

 

「大丈夫?」

 

 

と声をかけてくれるじゃないですか~~えーん

 

 

その後も数mおきにいるライフセーバー達に気遣われ気味。。。?

 

 

どうやら選手同士がお互いを気遣う

 

 

お互いのライフセーバーとなるらしく

 

 

危なそうな人がいると近くのライフセーバーに

 

 

忠告して行ってくれるそうなのです。

(後に聞いて大感動した話しエーン

 

途方に暮れるほど長い道のりを

 

 

こうしてポイントポイントで精神的に励まされ

 

 

 

 

なんとか夢にまで見た折り返し地点まで到達するのです。

 

 

 

それでもまだ半分汗

 

今度は波のうねりでだんだん酔ってきてしまい
 

オエ~ガーン

 

 

乗り物酔いの激しい私はまんまと波酔い汗
 

 

 

でもそこは大海原。
 

ゆったり吐ける所なんてどこにもなく
 

ちょびっと吐きながら前へ進むという
 

生きることだけに執着する限界を超えた展開に。

 

 

 

まだまだ気が遠くなるほど遠いゴール、
 

 

 

 

そしてまたもや次のトビウオチームが押し迫る!

 

かんべんして~

 

 

 

精一杯の力でクロール。
 

 

 

 

ちょびっと吐いてはまた進み、

酔ってるし体力もないし

ますます進まない。。。

 

 

相変わらずライフセーバーの人は声をかけてくれる。

 

 

 

 

とうとう「大丈夫?」から

 

 

 

 

「リタイヤする?」という言葉に。

 

 

 

「NO」という私に

疲れないで泳ぐアドバイスを叫んでくれます。

 

こんなに心がホッコリ泳げるなんて

 

こんなに海の上に感動があるなんて

 

 

挑戦してみないと分からなかった。

 

 

感動を噛み締めながらとにかく進むと

 

ゴール直前の高い波が見えてきました。

 

 

 

こんなに体力のない状態であの波に巻き込まれたら。。。
 

 

 

ここまで来て死ぬわけにはいかない

 

ここまできてタスキを渡さないわけにはいかない

 

 

もし波に巻かれて溺れても

 

すぐに見つけ出して引っ叩いて起こして

 

タスキを渡させて、、、、><

 

そう思って、波の直前にいるライフガードの人に

 

最後の力をふり絞って
 

 

「波を超える自信がないから、私のことを見届けて欲しい」
 

と伝えると

 

 

「ずーっとずーっと最後まで見てるから安心して行っておいで」

 

 

 

 

って言ってくれました*namida*

 

 

 

 

最後の砦を目の前に、

 

 

これから波に巻かれる不安と

 

 

みんなの優しさに大泣きしてから
 

 

最後の難関

 

大きな波に飲み込まれていきました波

 

 

 

大きな波を一つ越えると

 

 

ライフセーバーさんが波の中にはたくさんいて

私の後ろに本当にすごい大きな大きな波が押し迫ると

 

私はしっかり抱きしめられて一緒に波の中へ、、、
 

 

惚れてまうやろ~!


 

波の中で待機して選手を援護するライフセーバーさん達の姿は

 

本当にカッコよかったラブラブ!

 

 

そんな最後の最後までドラマがいっぱいの水泳でしたが
 

ようやく待ちに待った砂浜~~~~~~~~泣
 

そこにはT王子達の驚く顔も~ラブラブ

 

 

 

帰ってきたよ~

 

 

 

 

生きて帰ってきたよ~~

 

1.7km完泳!!

 


限界の限界にくったくたでヘットヘトで

 

足もふらふらなんだけど

 

 

それより何より辿り着いた感動の方が大きすぎて

 

 

疲れなんて吹っ飛んじゃう~~!

 

 

 

 


 

 

 

 

ともちゃ~~~~~んビックリマーク

 

 

 

 

 


泳ぎきってタスキを渡す瞬間

 

 

 

 

 


あまりにもひどすぎてお見せできませんが

 

この時の私の顔がおばあちゃんなんですあせるあせるあせる

 

 

 

翌日ともちゃんとこの写真を見た時

 

私の顔が老け過ぎてて本当にビックリしました!

 

あまりの壮絶な戦いで

58分の間に私は30歳くらい老けちゃったみたい><

 

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