日本耐震天井施工協同組合さんから講師にお招き頂きました。




佐藤もこの機会に耐震天井について勉強をしました。


宮城沖地震、東日本大震災のときに、天井が落ちて尊い命を失ったという悲しい事故が相次ぎました。昔は、大地震があると家そのものが倒壊したので天井の耐震性について気にしなかったのですが、住宅の耐震性が高くなってきた一方で、天井の耐震性は盲点でした。


実は、参議院の本会議場の天井は、ステンドグラスです。

万が一に落ちて来たらどうなるのか。ネットが張ってあります。


トップが危機感をもたないと、憂いに備えないことになります。

想定外を減らして、想定内を増やす。

それが、危機管理だと思います。

 

いつもは講師としてお話をさせていただくのですが、今日はいろんなことを勉強させていただきました。

 

デベロッパーの担当者は「当社の建物の天井で人は殺さない」という覚悟をお話してくれました。


現場監督さんは「天井耐震化が優先になるので、配管、配線等の設備業者との施工手順が変更になる。現場監督の調整能力が求められてくる。人材育成が大切になる」と教えてくれました。


これまでは、どちらかというと、ちょっとやんちゃな兄さんたちのガテン系の仕事という印象だったかもしれませんが、これからは「確実な技術を身につける人材育成」「法令遵守と技術教育」の職場にしていかなければいけないという親方たちの覚悟もあります。

 

自衛隊もそうでしたが、東日本大震災では、職人さんたちも被災者でした。復旧復興の仕事が忙しく、家族を振り返る余裕もなかったことでしょう。

 

安全と安心を得るためには、必要なコストがかかります。

「備えなければ憂い無し」

佐藤も、天を見て、働きます。