822日(水)13:00から決算委員会が開催され、佐藤は質疑者として、主に香港人活動家による尖閣諸島不法上陸、日韓関係に関連する質問を行った。

香港人活動家の尖閣諸島不法上陸の政府の一連の対応について、佐藤から以下の趣旨の質問をした。

・海保は捕えようと思えば捕えられた。何故上陸をさせたのか?

・公務執行妨害を何故適用しなかったのか?

・魚釣島上陸から逮捕まで何故20分もかかったのか?

これに対し政府側は、不法上陸を許した経緯として気象上の理由をあげ、公務執行妨害には該当しないとの立場を示した。

 続けて、佐藤は13日に開催された関連省庁会議に触れ、以下の趣旨の質問をした。

・入国管理法65条の適用という判断はどこで行なわれたのか?

・中国との事前密約(シナリオ)はあったのか?

 上の質問に対し、政府側の意見の食い違いが起こり、途中で審議が止まることとなった。以上の審議から、佐藤からは警察が撮影した尖閣諸島不法上陸に関係するビデオの公開を要求したのに加え、領土保全のため平時から有事シームレスな対応ができるような警備態勢の整備を提案した。

日韓関係については玄葉外務大臣が初めて韓国が竹島を不法占拠しているとの認識を示した。また、森本防衛大臣が韓国大統領の竹島上陸を韓国国内の内政上の問題であると発言したことに関しては森本防衛大臣本人が謝罪をした。

日韓関係に関して佐藤は2010年のいわゆる「菅談話」において1965年の日韓基本条約において政治決着したものが上書きされて伝わってしまったのではないかとの意見を出した。