外交防衛委員会でオスプレイ問題について質問と提案をしました

○安全性と安心感の対応について

国民の多くがオスプレイに不安をもっている。オスプレイの有用性、安全性を説明しても、政府への不信感から、安心できないという。安全と安心は違うのであって、いかに安心感をつくるかということが大事。

オスプレイの配備は昨年6月から分かっていたこと。パンフレットを作製したのは今年の6月。海兵隊仕様のMV22の記載だけで、空軍使用のCV22や、最近の事故についての記載もない。飛行訓練ルートについても記載されているが、そのリアクションも想定されていない。地元説明もきちんとしてこなかった。

それは、一川、田中元大臣がしっかり取り組んでこなかったからではないか。

日米の信頼関係のために、10月からの運用開始を守るようしっかりやって欲しい。

安心対策には人間関係が大事だ。基地対策、ミッション・サポートチームをしっかりつくるべきだと考える。

○地位協定の運用改善について

2004年に沖縄国際大学へのヘリコプター墜落事故が起きたが、地位協定で日本の警察は捜査もできなかった。これは整備ミスが原因だった。地元では、航空機が墜落したことを想定した避難訓練を実施している。地元の人たちの気持ちを分かって対応しなければいけない。

オスプレイが配備されて、万が一、事故が起きた場合、捜査、事故調査はできるのか。

この機会に運用改善をしてほしい。

評価分析チームで事故調査、機体のシステムの安全性について確認をするとのこと。

しかし、同時に定期修理や整備と、パイロットの錬度管理も詰めておかなければいけない。機体、メンテナンス、作戦運用がしっかり出来ていなければ、地元の人は安心できない。

岩国から沖縄に飛行する際、空中給油が必要になる。岩国でオスプレイの空中給油訓練をやるのかどうか、確認をして、地元にしっかり説明をしてほしい。

○尖閣諸島の防衛について

南西諸島防衛、離島の急患輸送、朝鮮半島の在外邦人輸送などを想定すると、オスプレイはわが国にとっても魅力的であり、重要である。ヘリ搭載艦ひゅうがに搭載することも可能である。沖縄の基地から尖閣諸島まで今の自衛隊のヘリで往復することはできない。日本のオスプレイ導入を検討してはいかがか。

首相が尖閣諸島の国有化について発言されたが、どう管理強化するかが欠けている。防衛大臣は避難港整備について防衛警備上の観点からどう評価しているか。

自衛隊にとって有用ということではなく、領海侵犯した中国漁船が避難を理由に進入してきたら追い返せなくなり、中国軍が自国民保護の為に進出してくる口実になる恐れがあるため、佐藤は慎重に考えている。