多読書評ブロガーの石井です。
本書が本魂の一斉レビューに取り上げられることがすごくうれしいです。
本書を読んだとき、非常に衝撃を受けたのは、「人は無意識に相当身体で学んでいることがあって、『学ぼうとする意識』を横においておくことで、その自動的な学びの効果を自然に発揮することが出来る」ということでした。
一生懸命そのものを理解し、頭で学習をしようとすることが実は遠回りになってしまうということがあるのです。
本人は一生懸命学習しようと思っているのに、実はそのことが「学習」を妨げているかもしれないというパラドックス。
本を読みすぎて頭でっかちになっているという私には衝撃でした。
そしてなぜか今日ゲシュタルトセラピーのワークショップに行ってきて、終了後の飲み会の席で講師の先生を質問攻めにしていると、「あなたは、頭で理解しようとするところがあるから、身体で感じることとのバランスをとったほうが良い」と指摘される始末。
歴史は繰り返します。人はなかなか進化できないものです・・・
本書の視点を、仕事や日常生活に活かしていくことってどういうことなのかなあという夢想を繰り返したことを思い出しました。
昔船井総研時代の上司から言われた言葉。
「セミナーの参加者の頭を見て、全部じゃがいもだと思え」
なんじゃそりゃと思っていましたが、案外この軸をずらしていくという理論に照らして正しかったかもと思う今日この頃です。
ということで以下は、前回レビューエントリーを再掲載します。
「新インナーゲーム」ティモシー ガルウェイ
多読書評ブロガーの石井です。
スポーツを学習する際の方法として、理屈を脇へ置いておいて、
感覚で感じとることを通じて、上達しようということを説いた
本になります。久々に読んでいて鳥肌が立ちまくりの本でした。
読書好きの人の「これだ~」みたいなものに
出会った瞬間の感覚って人それぞれみたいなのですが、
私の場合、ザ~ッと鳥肌が立つ感じになります。
感覚のアンテナが一気に立ち上がるというか、
全身の細胞が「それそれ!!」って喜んでいる感覚です。
■インナーゲームで推奨する学習手順
本書で推奨されている学習手順は以下のようになります。
1望む結果をできる限り明確にイメージする方法を習得する。
2セルフ2を信頼する。感覚に意識を集中する
3起きていることを客観的に捉えることを学ぶ
ここで言うセルフ1とは、命令者と訳されており、いわば
理性でこうしようと思う意識のようなものです。
一方セルフ2とは、実行者と訳されており、行動すること
自体をさして使われています。
■人は意識せず活動している
例えばテニスであれば、サーブが打たれた後のレシーブの際に、
コンマ何秒で反応しなければならなく、意識で考えて反応する
ような時間的な余裕は通常ありません。
日常の動作などでも、あくびをしようとしてあくびをしている
わけではなく、言葉ですら、きちんと選んで話していることは
マレです。たいてい何と思うこともなく話しています。
■意識をすると失敗する
人は過剰に意識をすると失敗します。
こうしてはダメだと言われると余計に力が入っておかしくなって
しまうなど、よくあることです。
肯定的な発言もセルフ1を稼働させてしまうことがある位です。
そこでこのインナーゲームのルールでは、以下のような
対応をします。
×:棒立ちで打つな
○:どれくらい膝を曲げているかを確認する
膝がどうなっているかの感覚を判断せずに確認することで、
自分で修正することができます。
この効果は、問題となっている膝の曲がり具合について
だけではなく、その他の動きにも、変な意識がまわらないことで、
自然な動きが出るようになります。
■試合中の集中力の高め方
試合中に集中力を保つためにも、特定の感覚に意識を集中させ、セルフ1が
出てくることを極力抑えて、セルフ2に仕事をさせるようにします。
・テニスのボールの縫い目を見る
・打球音を聞く
・インターバルでは呼吸に集中する
■心を静める最大の方法
・心に黙れと言わないこと
・心と言い争わないこと
・自分を非難することを非難しないこと
・感覚に委ねること
先日いまさら発表で載せた2009年間おすすめランキングにもオススメした本書が、本魂一斉レビューできるのはとてもうれしいです。
【本日の紹介書籍】
とにかく身体学習能力の素晴らしさを実感できる本なので、教育関係の方だけに限らず是非多くの方に読んでいただきたい本です。
日刊スポーツ出版社
売り上げランキング: 4261
感動的
ここからコーチングは始まった。
スカッシュにも使える!
実力派 インナーゲーム!
【本魂一斉レビューURL一覧】
【URL一覧】
刺激☆本 ~こんなビジネス書に刺激を受けました。~
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=行動読書=月間101冊多読書評ブロガー石井のおすすめ本
http://ameblo.jp/satokumi1718/
【営業のコトバ屋】本の抜粋書評使えるコトバをあなたに!
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【編集後記】
ももちゃんは最近お歌が大好きで、音楽がかかると楽しそうにゆらゆらしたりしています。
さっくんはそこまで音楽に興味を示さないところがあったので、個性ってあるんだなと感じます。
パパが胎教時によく唄っていた「大きな栗の木の下で」なのがうれしいです。
親バカ一代な多読書評ブロガー石井でした。
最後までお読み頂き有難うございました。
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