多読書評ブロガーの石井です。


タイトルは最近ありがちな感じですが、久々に読んでいて衝撃を受けまくった本です。


アマゾンレビューを見るとやさしく肩を叩いてくれる本というような紹介もされていますが、私は少し前まで「努力をなくしたら私は死んでしまうかもしれない」と思っていたらしい私には、胸に突き刺さる言葉がいくつもちりばめられていた本でした。


努力しない生き方 (集英社新書)

著者の桜井章一氏は、雀鬼という麻雀の代打ちプロ。


私は学生時代少しだけ徹マンをたまにやるくらいの麻雀をしたことがありますが、勝てた記憶がロクにありません・・・


自称20年間無敗という実績を誇っている麻雀のプロの感覚はどういうものなのかと思い手に取りました。


さすが著書多数の方で、書いてあることがことごとく通説を逆手に取っていて、胸に突き刺さる言葉が多くありました。


個人的には、以下の言葉が特に響きました。


・「足し算」的人生を追っている限りその人は「得る」ことにとらわれている
・表だけで生きるとおかしくなる


昨日報告した沖縄で会ったユタさんにも、秘することの大切さを指摘されました。


・アバウトなほうが的を射る
・分析したらそこで終わりになる


分析好きでしょうがないのですが、最近なんとなく、理屈や言葉じゃない部分だよというメッセージを多く受け取っている気がしています。


・ゆったりすると物事を鋭くつかめる
・力を抜いたとき、体は体のすべてをフルに使っている状態になる


沖縄でオービスにひっかかったかもしれないことを少し引きずりながらの話なのですが、スピードが上がると人の視野は狭くなります。


ゆっくりのスピードで、身体の筋肉の力を緩めたとき、人はしなやかで柔軟な対応ができるようになるようです。

自在に打てるから勝負にも負けないという言葉もありました。


以下抜書きまとめです。



■力が入ったら疑え


努力より工夫


■持たない


持つほど不自由になる


牌を持たない感覚というのは、心に何も持っていないときに持ち得るもの


自在に打てるから勝負にも負けない


■「得る」ことは「失う」ことである


「足し算」的人生を追っている限りその人は「得る」ことにとらわれている


幸福だと思うときには、必ず見えないところで失っているものがある


反対に「失う」ことは、何かを「得る」ことでもある


■恨まない


上手な諦め方は生きる力を生む


恨みを抱かないためには諦め上手になること


■壁


壁にぶつかったら、壁の上に乗ってひとまず一息つくこと


■頑張らない


頑張ると柔らかさを失う


■悟らない


悟らぬうちが花


■苦しまない


期待しなければ苦しくはならない


■隠さない


賢く見せるのは賢くない


■満たさない


「何もない状態」は豊かである


人はいつも何かが足りないという思いを抱きながら生きている


力を抜いたとき、体は体のすべてをフルに使っている状態になる


■休まない


仕事が休みになる


■相手を読まない


分析したらそこで終わりになる


■絶対を求めない


アバウトなほうが的を射る


「何となく」という感覚はたいがい的を射ている


「何となく」というおぼろげな感覚のほうが対象にすっと入っていくことができる


「絶対感」ほど危険な感覚はない


■覚えない


知識はため込まず忘れる


■急がない


ゆったりすると物事を鋭くつかめる


■正さない


部分だけ正すと元に戻る


欠点を正そうとしても必ず無理がある


直接関係のないようなところに正すきっかけとなるツボが潜んでいたりする


■意味を求めない


意味のないところに可能性がある


心配しなくても動いているうちに意味は後からついてくる


■目標は横に置くと良い


■わからない


「わからない」ことをわからないままにする


■我慢しない


「我慢すれば報われる」は錯覚


■愛


愛を危ういものにさせないためには、自分が抱く愛もまた所有欲の一つであると思っておく


■「裏のない人間」にならない


表だけで生きるとおかしくなる


表だけで生きようとすると、無意識に裏にいろいろなものをため込み過ぎてどこかに無理が生じる


■否定しない


嫌なものも自分の中を通してみる


■エネルギーを抑えない


エネルギーはだせば出すほど湧いてくる


■聞く


聞くという感覚は見る感覚より、本能に近い


■立ち止まらない


「休む」も「動き」の一つ


【本日の紹介書籍】


努力しない生き方 (集英社新書)
桜井 章一
集英社
売り上げランキング: 303
おすすめ度の平均: 5.0
5 「しない」生き方。もっと力を抜いてリラックスしなよ、と桜井氏がやさしく肩をたたいてくれる本です。
5 心が軽くなります。
5 これが本物のライフハック


【関連エントリー】

■書評■「場」について柳生新陰流から学ぶ「生命知としての場の論理」
http://ameblo.jp/satokumi1718/entry-10349368112.html

■書評■自分の限界を突破する9カ条 「サラリーマン合気道」
http://ameblo.jp/satokumi1718/entry-10199910254.html

■書評■個性の詰まりまくった合気道論「クリエイティブ合気道」
http://ameblo.jp/satokumi1718/entry-10297123498.html




■3月26日(金)久しぶりに多読&セルフブランディング勉強会やります
http://ameblo.jp/satokumi1718/entry-10474144805.html


■無料メルマガ「スキマ時間で月101冊読む行動読書術」
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P54437837
■ツイッターID:「TADOKU」です本ブログの元ネタの読書メモを公開中
http://www.twitter.com/tadoku
■ミクシーコミュニティ始めました「多読の会」 多読にご興味があれば是非!!
http://mixi.jp/view_community.pl?id=4756725
■「行動読書」をRSS登録する
http://feedblog.ameba.jp/rss/ameblo/satokumi1718/rss20.xml