■妄想書評■現実と虚構の間を体験する「スモールプラネット」本城直季 ヴィレッジバンガード掘り出し本

「スモールプラネット」本城直季

多読書評ブロガーの石井です。

ヴィレッジバンガードで見つけたオススメ本(写真集)です。

木村伊兵衛賞受賞とのこと。どんな賞かはわかりませんが、すごい写真集です。

衝撃を受けました。

月間101冊を読破するために写真集コーナーにもたまに足を運ぶのですが、、、
きれいとか美しいとかそういう審美的な観点で見るのとちょっと違う写真集です。

small planet


■実写なのにミニチュア

実写なのに、ミニチュアとかジオラマのように撮ってるんです。

ガンダムのプラモデルとか、さざえさん博物館とか、郷土資料館とかにありますよね。
あのミニチュアっぽく見える写真です。

作りものじゃないの?って思わずのめり込んで見てしまいました。

■虚構と現実の間

この現実の嘘っぽさというが狙いのようですが、ちょうど先日の情熱大陸に出ていた監督の紀里谷和明を思い出した

彼の処女作の「CASSHERN(キャシャーン)」、作品に賛否があるようですが、あの画面の「質感」がどうも好きだなあと思っていたのですが、その番組で、「リアルと虚構の間を目指している」という言葉を聞いて納得ができました。

当行動読書ブログでもいくつか紹介している脳科学や生物学関係の本からも伺えることですが、自分達が感じている現実って、実は脳により都合よく編集処理されたものだったりするわけです。

あとがきで有名クリエイターで大学教授の佐藤雅彦さん曰く「脳に楽しい仕事をさせてくれそうな本」と解説しているのが言えて妙で、本書の写真という画を通じてリアルって何?この作りもの感の理由は何?っていう視座で物思いにふけられる本です。

【問い】

不断の生活のなかで、そこに「人」をちゃんと認識していますか?


「スモールプラネット」本城直季


【多読書評ブログ 今回のおすすめ書籍】
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本城 直季
リトルモア
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おすすめ度の平均: 4.0
4 ミニチュアだったらいいのに
5 がんばれば、気持ちは、想いは伝わる
4 小さなせかい
4 「逆」本城直季
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