「ベストパートナーになるために」書評レビュー
著者:ジョン・グレイ
出版:三笠書房
おすすめ度:★★★★
【概要・書評】
この本の特徴は、男女ともに向けたアドバイスが非常に
具体的に書いて有るという点です。男女両方の視点から
見ることができることで、理解が非常に進みます。
女性の視点を知るということで、あえてマーケティング分野の
書籍に分類しました。
【内容メモ・学んだこと】
私は男女の違いは、狩猟民族だった時代に、男は狩りに出て、
女の人は、子供たちと家で待っているという環境を原点と
しているからだと思っています。
そのような観点から、本書の主張を勝手に
分析してみたいと思います。
・男性は「受容」を、女性は「共感」を求めている。
翻って、男が受容を求めるのは、狩りから返ってきて、
「迎え入れてくれる」という感覚なのではないかと思い、
女性が「共感」を求めるのは、自分の周りにいる人達と、
同じ思いを共有することで、共同生活を円滑に行っていく
ためなのではないでしょうか。
・女性は「愛され、愛されている実感」が欲しい。
狩猟時代であれば、家で、狩りで捕らえられた獲物が、
運ばれてくるのを待ってなければいけません。
それは、自分ではどうしようもない部分であり、
非常に「不安」なものだと思います。極端な話、
獲物を取った男性は、お腹が減っていたら、自分たちで
食べてしまったっていいわけです。
そういう「不安」を打ち消すためには、家族や仲間へ
対する「愛」が必要なわけで、そのため、その絆を常に
確かめていないと「不安」になることから、愛され、
愛されてる実感を「常に」もっていたいとなります。
・女性は相手を成長させたいとおせっかいをする
女性は、男性が狩りに行く際に、より立派でいてもらわ
なくては、自分の食べ物を持ってきてもらえないわけで、
そういう意味で自分の傍にいる時は、男性に成長して
もらうために、精一杯のおせっかいをするものです。
・男性は独立自尊でいたい。
一方男性は、一度外へ狩りに出てしまえば、自分自身の
力で獲物を狩らないといけないわけで、そういう意味で、
自分自身の力で生きていくしかないので、独立自尊という
精神におのずとなります。
・女性はアドバイスでなく、共感してくれればいい。
狩猟時代という仮定の元では、女性は、家で待っていると
いう立場になるので、自分に対するアドバイスや、余計な
目標志向は不要なわけです。だから共感してくれて、「愛」で
繋がっていることを感じさせてくれればそれでいいのです。
・男性はリラックスしている状態が好き。
狩猟に出るということは、非常に緊張感を強いられるもので、
家に戻ってきたときくらい、リラックスしたいと思うのが
人情です。ゆったりとリラックスした状態で、話し合うと、
うまくコミュニケーションが取れるのではと思います。
■愛情のタンクを満タンにするためのあれこれ
・よく抱きしめる。愛の言葉を口に出す。
・その日の出来事を聞く。
・話をながらでなく、きちんと向き合って聞く。
・彼女の話と感情に同情と理解を示す。
・何かあったときには小さなプレゼントをする。
・デートの予定は予め考えておく。食事には選択肢を提示。
・彼女の外見、ファッションを絶えずほめる。
・自分の殻に入りたいときは、必ず戻ることを分からせる。
・状況をちゃんと説明する。
・ときどきマッサージをしてあげる。
・彼女の手を握るときは、しっかりと強く愛情をこめて握る。
・二人ともおめかしして出かけるようなときをたまに作る。
・公の場では、いつにもまして、彼女に気をかけてあげる。
・子供よりも彼女を大切にする。
・特別な日には必ず写真を撮る。
・旅行でホテルに泊まるときは花束か何かプレゼントを用意する。
・特別な記念日には、カードか手紙でメッセージを送る。
・彼女がどんな気持ちでいるのか察して表現して聞いてあげる。
・初心の心遣いをわすれない。
・一緒に行動するときはドアをあけてあげる。
・彼女の料理の腕前を常にほめる。
・同じ時間にベットに入れるようにする。
・何かしてもらったときは「ありがとう」と必ず言う。
・二人だけの時間を持てるようにする。
・二人だけの時間が大切だと彼女に伝える。
・子供抜きの散歩に誘ってみる。
最後に一つ、いい言葉がありました。
「90対10の法則」
今の状況の90%は自分の過去から作り出されている。
現在の自分から作り出される部分は10%のみ。
なんでもそうな気がします。
【やってみよう】
上記リストを携帯にいれ、日々眺め、
愛情100%大作戦を実践してみる。
三笠書房
売り上げランキング: 1100
こんなに違っているとは・・・
昔の方がよっぽど『平等』だった?
日本は女性差別というものは殆どありません
下のような人達ばかりなら何も問題無いのですが