子どものお誕生日会…それはドバイのインターナショナルスクールにおいては
それはもう結婚式のような一大イベントです。
お誕生日の子の親が、パーティー会場を借り、
ケーキや食べ物そしてゲームなどの余興、そしておみやげのプチギフトを用意し
クラスの子たちや、その他仲のいいお友達を招待するのです。
プレイエリアなどで会場を貸し切ると、子どもひとり3000円くらいかかります。
それに招待したお友達の親や兄弟ぶんの費用も足していくと、
低く見積もって10万円くらいかかる...という計算に
もちろん、必ずバースデーパーティーを開かなければいけないわけではありません。
誕生日当日、学校の教室にフルーツ盛りなどのおやつと、
クラスの子どもたち全員にプチギフトを配る、というので済ませる人もいます。
でもクラスみんながパーティーを開いていれば、私も…となるのが人情というもので
長女・はーこのクラスでは、9月から1月まで1度しかパーティーがありませんでした。
よかった...と内心ほっとしていたのですが、
パーティーをする人が少ないのではなく、実はお誕生日が冬以降に集中していただけでした。
2月下旬になったら、なんと!一週間に3回ものバースデーパーティーに招待されてしまったのです
パーティーに参加しなければ、子どももパーティーをしたいと言い出さないかもしれない…。
でも、UAEにおいては、パーティー等に招待されたら、何をおいても参加するのが礼儀だと本で読んでいました。
それに、学校外でクラスメートと遊べるのは、子どもにとって確実にいい経験です
そして私も、みんながどんなバースデーパーティーをするのか見てみたい!
…そんなわけで、お招きいただいたら、都合のつく限り必ず参加するようにしています。
ちなみに持っていくお誕生日プレゼントの相場は、
自分の子どもにかかる費用と同額の100AED(≒3000円)くらい。
下の子を連れていく場合は、会場によって下の子のぶんの費用をとられるところととられないところと様々ですが
とられることを想定して、プレゼントを盛ります。
ドバイのおもちゃ屋さんはバカ高いので一時帰国の際に調達してくるという人もいるみたい。
まずは、インド人の女の子・タンヴィちゃんのバースデーパーティー
場所は、CHUCK E CHEESE'Sという、こんなネズミのキャラクターのプレイエリアです。
ドバイには複数店舗あって、今回はカラマにあるCHUCK E CHEESE'Sが会場でした。
ひとりで子どもを2人連れて、メトロの駅からは歩けそうになかったので、
近くのモール、ラムシー・プラザまでバスに乗り、そこから10分ほど歩きました。
ちなみにラムシー・プラザにはUAEで一番大きいダイソーがありまして、
品揃えももちろん良いので、少し物品を調達してから行きました。
ラムシー・プラザでは1週間前火災があり、2時間ほど燃えていたそうですが死傷者はなく、公式HPを見るとしばらく休業のようです。
ダイソー、大丈夫だったかなあ…。
地元新聞、Gulf Newsの記事によると、出火元はエアコンのファンだったようで
エアコンが欠かせないドバイの建物では似たようなことが起こりそうですね…。
一昨年の大晦日にドバイ・モール前のホテル、The Addressが燃えて以来、
ドバイでは火災避難訓練をよくするようになったそうです。
私もスーク・アル・バハールに入った途端、非常ベルが鳴り
訳のわからないまま避難させられたことがありました。
従業員も一般客も、みんな訳のわからないまま避難させられ、ざわついていました。
ある意味、実際営業中に火災が起きた場合の訓練にきちんとなっているわけですが…
日本ではありえませんよね
さて、だいぶ脱線してしまいましたが、
さて、だいぶ脱線してしまいましたが、
ラムシー・プラザからてくてく歩いて、会場のチャッキー・チーゼズに着きました。
まずはボールプールやアスレチックのあるソフトプレイで遊んで、場を温めます。
1階はゲームセンターのようになっていて、2階がパーティースペースです。
パーティー開始時間から30分ほどして、大体みんなが集まると、会場スタッフがゲームを始めます。
椅子取りゲームや借り物競争、つな引き、
バースデーの主役がベストダンサーを選ぶダンス選手権などが定番のゲームです。
会場のオリジナリティが出ていたのは、着ぐるみたちが遊びにきてくれること!
どういう設定のキャラクターなのかよくわかりませんが、子どもたちは喜んでいます
ちなみにこの着ぐるみたちは複数のパーティルームを渡り歩いていて
待機中廊下に座り込む姿に、疲労とやさぐれ感が漂っていた…
ってその姿、見せちゃダメでしょ
しかし、お店で焼いてるピザは予想以上においしくて満足満足
スーパー美少女のタンヴィちゃんの白いドレス姿はとても可愛く、
見るからに愛情溢れるご両親と、ほぼ常に一緒にいるお友達に囲まれて
幸せいっぱいな笑顔にこちらもほっこりしました
お祝いごとって、どんなものでもいいですねぇ‼︎
タンヴィちゃんのパパは、クラスの保護者代表を務めてくれているのですが
学校のイベントには必ず参加し、来られなかった親にも共有できるようにと
What's Up(LINEのようなアプリで、こちらではLINEよりも一般的)で写真を流してくれます。
しかもクラス全員漏れなく写真を撮ってくれるマメっぷり。
先日の授業参観では、クラス20人ひとりひとりのショットを撮って送ってくれました。
クリスマスには、クラスの保護者から担任の先生へプレゼントをあげるのですが
みんなからいくら集めて何を買うか、の話し合いでは
「他のクラスではひと家庭100AED(≒3000円)出していた」と他の人が発言したのを聞いて
「じゃ、うちのクラスは50AEDでいきましょう」と
ばっさり安くしてくれて、ありがたかったりもしました。
お誕生日会でも、訪れるゲストひとりひとりをにこにこ歓迎し
マメに動き回っていて、「いやー、この人はただ者ではないな」と感心しきり…
ここのお宅は、お子さんはタンヴィちゃんひとりなのですが
サリーを着たメイドさんを3人も連れてきていて
きっと事業主か何かをされているんじゃないかなあと推察しています。
成功している人こそ、腰が低くて周りに気を遣えるのですよね
奥さんを大事にしている様子も節々で見え…
我が家含む大多数の日本人パパに、爪の垢を煎じて飲ませたい‼︎と思ってしまうのでした。
パーティーの最後には、1階のゲームで使えるコインをたくさん頂き
チビたちはもう外も暗いというのに、小一時間遊んじゃいました
ラムシー・プラザから乗ってきたバスは、帰る時間にはもうありません。20分近くかかるバス停まで歩いていかねばなりませんでした
暗くて寒かったけれど、パーティーの余韻で、足取りも軽いはーこでした
次のパーティーは、やはりインド人のジョヴィータちゃん。
場所はFunky Monkeysという、ここもドバイに何店舗かあるプレイエリアです。
お呼ばれしたのは、ダウンタウンにあるSafe wayというスーパーの2階にある店舗。
Business Bay駅から歩いて5分程度で、アクセス良好です
お店の前に、ジョヴィータちゃんのお名前入りの、おサルの看板が出ています。
手作り感がなんともかわいい
パーティーは週の真ん中である、火曜日の17時スタート。
え、翌日学校のある日に19時までパーティーか…と一瞬怯みましたが
今回はクラス全員が招待されたわけではなく、
ジョヴィータちゃんが呼びたい子に声が掛かったものでした。
はーこをわざわざ呼びたいと言ってくれているとは、なんという光栄
つーこもぜひ、とあちらから言ってくださり、これはもう行かないわけにはいきません
バースデーガールも、きれいにセットされた髪がぐしゃぐしゃになってしまうほど大はしゃぎ
これまではーこは、なかなかパーティーに入っていけず、私にしがみついてばかりいたので
この日は時間早めに出て、1番乗りしました。
ジョヴィータちゃんと2人きりの時間がとれたおかげか、すんなり溶け込むことに成功
そのかわりにつーこが私にべったりで
同じ2歳児を下に持つ南アフリカ人とチェコ人のママと3人で
「早く解放されたいよねぇ…」と語り合っていました。
国が違えど、子育ての悩みは同じです
チェコ人の、180cm以上ありそうなモデル体型の美人ママは
意外にも英語が苦手。イギリス人やアメリカ人とは気圧されてうまく喋れないのよ〜と言います。
同じくらいの英語力な、非ネイティヴ同士の会話は気が楽
ドバイは外国人ばかりの国なので、コミュニケーションはわりと気楽なんです。
お互い全く通じない、ということも多々ありますけれどね
1時間くらいわいわい遊んだあと、奥のパーティールームへ移動。
パーティールームまでの廊下に、プリンセスたちが描かれています。
完成度の低さ(笑)と、『シュレック』のフィオナ姫や『メリダとおそろしの森』のメリダ、
ムーランに『プリンセスと魔法のキス』のティアナと
幅広く揃っているのが素敵女の子たち、大喜びです
パーティーのスタッフはどこも女性が多い印象ですが、この日のゲームのしきり役は、フィリピン人の男性スタッフ。
汗をだらんだらん垂らして眼鏡をずり落としながら、一生懸命盛り上げようとしているのが好印象でした
大きなパラシュートをみんなで煽って、
実際ゲームは盛り上がり、ダンスする場面もたくさんあって
はーこも「お誕生日会するならここがいい!」と言うくらい、楽しかったようです
上にボールを乗せてぽんぽんしたり、子どもたちがその下に入って遊んだり、
結婚式と同じで、ケーキ入刀の場面で写真を撮ります。
スタッフさんが「さあ、みんなのお友達が来てくれましたよー!」と招き入れた
ケーキカットでハッピーバースデーの歌を合唱する最中に来たもんだから
誰にも注目されず…
ピザにポテトにチーズマカロニ、とどうしてもジャンキーになっちゃいますが
子どもはこれが嬉しいんですよねぇ
晩ごはんも済ませてしまえるし、気分転換にもなって悪くないもんでした
週の終わり、木曜日の放課後にパーティーを開いたのは
オーストラリアとイタリアのハーフ、マッテイオ君。
会場はなんと消防署です
ドバイの消防車は黄色なんですね。
ちなみに警察と救急の電話番号は999、消防は997です。
娘の学校では、学期半ばに1週間のハーフターム休みがあるのですが
消防士さんの衣装もありました
食べ物もパパ、ママがスーパーで調達してきたものと手作りサンドイッチで
象印の(!)魔法瓶に入ったコーヒーも嬉しい
業者にパーティーを委託するのが当たり前かと思っていたので
かわいい手作りパーティーは目からウロコでした
ゲームやシャボン玉で遊んだあとは、パパが車庫の外にみんなを誘導します。
そこへサイレンを鳴らしながら、消防車が1台入ってきました。
消防士さんがホースを持ち出すと…
子どもたちめがけてブシャー‼︎
やりすぎですってば…
バースデーボーイもびっしょびしょです。
着替えを持ってくるようにと案内されていましたが
消防士さんがホースを持ち出すと…
子どもたちめがけてブシャー‼︎
やりすぎですってば…
バースデーボーイもびっしょびしょです。
着替えを持ってくるようにと案内されていましたが
ここまでびしょびしょにされるとは…
「クリエイティブなパーティーに感動したよ!」
「なかなかできない経験をありがとう!」と
What's Upで賞賛の声が飛び交っていました
こうやってオンラインでわいわいやりとりできるのが
インターナショナルスクールっていいなあと思います。
みんなすごくお互いに優しい
バースデーパーティーはリアルでみんなと会えるし
子どもたちが楽しそうな様子も見られて、いいものです
何度かパーティーに参加して、はーこはやっぱり
「はーこも6歳になったらパーティーしたい!」
と言い出しました。
…高いんだぜー
我が家は会社の補助でなんとか通えますが、学費は年間約200万円。
クラスメートはお金持ちの家庭が多いのです(たぶん)
そして、はーこの誕生日はまだまだ40度超えの9月なので、場所は室内に限られます。
公園とかではできないなあ…。
それでも私はお誕生日会なんて小さいうちだけだし
パーティーのホストをつとめるのはよい海外経験になりそうだし
1回やってもいいかなあ…という気になっているのですが
さて、夫が財布の紐を緩めてくれるでしょうか…。
ちなみに、こんな豪華なパーティーをするなんてさすがアラブと思ってしまいそうですが
公立の学校に通うUAEローカルの子女は、こんなお誕生日会はしないそうです。
敬虔なムスリムにとっては、パーティー自体憚られるものみたい。
お招きパーティーを開くのは、欧米由来の文化のようですね。
でも公立校はUAEローカルと、政府系機関で働くアラブの国の人の子どもしか通えないそうなので
非アラブ圏の外国人はやっぱりインターナショナル・スクールに通うしかないようです。
以上、インターナショナル・スクールのお誕生日会について、でした