以前は、役員報酬を目いっぱい計上して、法人は赤字にして・・・というのが主流でした。
未だにその感覚が強い方が多いような気がしています。
しかしそれは、法人税率が高かった、昭和?20世紀?の頃の話です。
今は法人税率低いです!
これは私が実際に申告書作成している時に実感するものです。
具体的には課税所得(税引前利益)が800万円以下の場合には、約23%です。
税引前利益100万円に対して23万です。数年前までは約35%でした。
消費税の負担(納税額)が増えているのであまり実感ないかもしれませんが
同じ利益で法人税等は以前の3分の2になっている、といったらイメージわきますか?
しかも、この「約23%」で決まっているのは平成30年度までです。
その後、特例延長なければ約28%に戻ります。
会社の財務内容を良くするには今がチャンス!ということです。
少なくとも、赤字になるほど、役員報酬高く設定しても
実際のお金がなくて未払いになる、というのは非常にもったいないです。
実際にもらえない(未払いとなる)金額に対する所得税も社会保険料も
支払わないといけないですからね。
かといって、会社を黒字にしたいし、社会保険もできるだけ安く・・・
で生活できないほどの役員報酬、というのは
実際に払えない初期のころは仕方ないにせよ、役員報酬額より
余計にとれば「仮払金」言い換えると「役員貸付金」が増えてしまいます。
これって会社の決算書上はマイナス項目なのです。
資産になっているけど実際の資産とはいえないと判断されるからです。
ですので、実際に払える範囲内で、ご自身が納得できる金額の設定をしましょう!