「いまどきの若者は・・・」と言うほど年寄りになった自覚はないがが、
いまどきの若者とのコミュニケーションはむずかしい。



たくさんの若者たちと仕事をしてきて導き出した考え方がある。

この考え方は「若者と仕事をするコツ」になる。



コツを披露する前に、まず、前提として知っておかなければならないことがある。



それは、今の若者はコミュニケーションが苦手だ・・・ということ。



育った時代が違うので、話が合わないから、コミュニケーションがしにくいのではない。



若者の側がコミュニケーションが下手なのだ。



若者はコミュニケーション能力が鍛えられていない。



これは日本の学校制度が生み出した悲しい現実かもしれない。



中学受験や高校受験という制度で、学力により細かな階層が生まれ、ほぼ同じ学力の若者が同じ学校に通い、友達になる。


家はいわゆる核家族がほとんどで、身内は両親と、兄弟姉妹が0人~1人がいるだけ。



父親は会社員で、忙しく、休日くらいしか子供と話さない。



高校時代は、学校が終わると塾でよく似た学力の友達と過ごし、大学に進学すると、同じ学力の友達とサークル活動をし、よく似た志向の人と共にバイトにうち込む。


それなりに友人やバイト先の先輩とは言葉を交わし、中には「私は大学時代、ゼミの代表をやっていました」
「私はサークルのキャプテンでした」と、就職活動の自己PRでは、コミュニケーション上手をアピールする学生も多い。


彼らは就職する時点で、「自分はコミュニケーションができる」と本気で思っていたりする。



でも、実は、彼らが社会に出る以前に体験したコミュニケーションは、同じくらいの年齢で、同じくらいの学力で、志向も似ていて、比較的気が合う友人たちが相手だった。



でも、社会に出るとそんなわけにいかない。


(2)につづく。

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